米国アニメイベント規模別ベスト10

米国での日本アニメが商業面では頭打ちと言われる一方で、米国各地で開催されるアニメイベントの参加者は増加を続け、新設イベントも増加傾向にある。その一方でコンベンション乱立によりどのイベントが重要なイベントなのかよく判らない。そこで米国のコンベンションを参加人数別に表にしてみた。 
 
リストでみると、2大イベントともいえるロサンゼルス近郊のアナハイムで開催されるアニメエキスポ(Anime Expo:AX)と東海岸のボルチモアで開催されるオタコンが郡を抜いて規模が大きいのが判る。表には現れていないが、アニメエキスポは関連業界の出展や参加も多いのが特徴である。
一方、オタコンは東海岸地域でAXに匹敵するイベントとされているが、本年は入場者数制限を行ったためイベントの伸びは止まった。しかし、豪華な日本からのゲストやAXに参加しない東部を中心とした企業の出展もあり存在感は大きい。

一般に、日本アニメの人気は米国の西海岸の都市が中心と言われている。しかし、少なくともアニメコンベンションの参加者の動員数でみると現在ではこれが当てはまらないことが判る。表にはシカゴ、ダラス、カナダの大都市などが満遍なく入っているからだ。
特に意外なのは、米国内では比較的保守的に思われているテキサス州、フロリダ州といった南部州で数多くのアニメイベントが開催されており観客動員数も少なくないことである。下記の表では、Aコンしか載ってないが3,000人規模のアニメイベントがこの地域で数多く開催されている。

しかし、イベントの広がりはここまでで、1000人を越えるイベントは西海岸、東海岸の大都市以外はイリノイ州、オハイオ州、テキサス州、フロリダ州などの人口の多い一部の州に限られている。こうした地域でのアニメイベントが盛んなのは、地域人口の加えて学生数の多い有力大学を数多く抱えていることとも関係があるだろう。
米国のファンの大半にとって日本アニメは依然テレビやインターネットの中の存在でイベントに参加したり、劇場公開もなく、気軽にアニメショップにグッズを買いに行くこととも縁遠いといえる。

もっとも西海岸の一部の大規模イベントの参加者の伸び率が鈍化し始めている中で、地方都市の日本アニメのイベントは依然増加傾向にある。多くのアメリカ人にとって州を越えた旅行が、海外旅行に匹敵するため、身近な都市でのイベント開催は需要が少なくない。
実際に2005年のアニメアニメがアニメエキスポで行った調査では、米国最大のアニメエキスポですら参加者のおよそ9割がカリフォルニア州在住であった。今後は、こうした地方在住ファンをフォローするイベントに成長の余地がありそうだ。