日本勢好調な米国カードゲーム(

米国のコミック・アニメの情報サイトICV2が米国のゲーム産業の市場動向を調査した『ゲームリテールガイド9:Retailers Guide to Games #9』を発表している。『ゲームリテールガイド』は、ICV2が四半期ごとにエレクトロニックゲームを除くゲーム分野の販売動向を分析したものある。ICV2は、複数の大手の小売店チェーンとの協力によって情報を集めている。『マンガリテールガイド』や『アニメリテールガイド』と伴に、日本のキャラクター商品の販売動向を知る大きな参考になっている。
今回のレポートは、2005年初頭から続いた米国ゲーム市場の不調は低い水準ながらもようやっと底を売ったという。また、ゲーム市場の大きな部分はコレクティブルカードゲーム(CCG)が占めており、この分野では長年人気の続く『遊戯王』に変わるヒット商品が現れていないとしている。

市場が大きいと言われるCCGであるが、その市場は米国内でおよそ1000億円程度とされている。日本でいうトレードディングカードに近いが、米国ではキャラクターを利用したゲーム分野として日本より遥かに人気がある。そして、その上位のかなりを日本のキャラクターが占めていることは日本ではあまり知られていない。
長年人気があるのは『遊戯王』と米国オリジナルの『マジック・ザ・ギャザリング』だが、近年では『遊戯王』が首位を保ち続けている。このほかの作品でも、今回発刊された9号のランキングでは4位にポケモン、5位に犬夜叉が入るなど日本キャラクターの存在感が大きい。

こうしたCCGの好調さに対して、キャラクターを管理する企業サイドも積極的に行動をしている。日本以上にこのカードゲームの発売と宣伝に力を入れる会社が多い。
とりわけ昨年米国市場の不振に悩んだバンダイの米国会社であるバンダイエンタテイメントでは、このトレーディングカード分野に熱心である。それは高価な金型を作って製造するフィギア製品に較べて、カードゲームは原価コストが安く、また、作品の人気に機動的に対応出来るためである。
実際、フィギアは金型を発注してから番組放映が中止になるなどの期間リスクが高い。生産が印刷中心のトレーディングカードはリスク面でもコスト面でも優れた商品であるといえるだろう。
バンダイエンタテイメントは、この秋からテレビ放映も始まる『金色のガッシュベル』のトレーディングカードの販売に積極的なプロモーションをかける。9月と10月には米国の大手玩具チェーントイザラス700店でイベントを行う予定である。