米カートゥーンネットワークの幼児向けアニメーション枠

米国のカートゥーン・アニメを放映する大手ケーブルテレビ・カートゥーンネットワークは、8月22日から未就学児童向けの新しいアニメーション番組枠である「ティクルU:Tickle U」の放映を開始する。「ティクルU」は月曜日から金曜日の朝9時から11時までの時間で、大人や6歳以上の子供がテレビ視聴をしない時間に設定される。
この時間の作品は、子供が学び、ユーモアのセンスを身につけることを目的したものが選ばれる。現在、『Peppa Pig』、『Yoko! Jakamoko! Toto』、『Gerald McBoing Boing』など7作品が放映予定になっているが日本アニメは含まれていない。また番組では子供を持つ親向けに育児情報の提供を行う。

現在カートゥーンネットワークでは、通常の放送の中で幾つか視聴者カテゴリー別の独立した放映ブロックを設けている。ウィークデイの5時から7時で低年齢学童向けの「MIGUZI」、土曜の夜7時から11時でやや高い年齢を狙い日本アニメの放映も多い「TOONAMI」、金曜夜7時から12時までの「FRAIDAYS」などである。
またこれ以外に、同じチャンネルで深夜放送をする大人向けアニメーション放映枠でカートゥーンネットワークから独立したアダルトスイムも存在する。
今回の新ブロック設立の背景には視聴者のターゲットを明確化したことで成功したアダルトスイムの経験も念頭にあるに違いない。同じアニメーション放映の中でも未就学児童向けに時間帯を区切り、独立したブロックを作ることで効果的に視聴者にアプローチしようしていると考えられる。

アニメ、カートゥーンは同じアニメーションという方法を用いているが、それぞれのターゲットが様々で大人向けや子供向け、男性向け、女性向けなど作品の性格が大きく異なっている。日本でもこうした違いは意識されているが、米国に較べてこうした区分が曖昧な作品も多い。
しかし、放送コードの問題などやマーケティングの違いによって米国ではこうしたマーケティングがより厳密である。つまり、実際の視聴者がどうであれ、放映に当たって年齢や性別によってより細かなターゲットが設定される。
日本では曖昧な視聴者層のターゲットの設定が、時には国内では意外な層への人気の広がりが期待できることもある。しかし、細かなマーケットの設定を行う米国では番組スケージュルを組む段階ではねられてしまう可能性も高い。
近年、日本アニメが米国でより広いアニメ市場の開拓を狙う中で、日本アニメと米国アニメーションのビジネス面での違いが指摘されるようになっている。こうした作品放映の視聴者層のターゲットの仕方も、そうした日米の違いのひとつと言えるかもしれない。