スチームボーイDVD 日米でヒット

先月米国で発売された大友克洋監督『スチームボーイ:ディレクターズカット』のDVDの販売が好調なスタートを切っている。ニールセンビデオスキャンの7月30日付のDVD売上げ総合ランキングで『スチームボーイ』は23位につけている。これは、本年のアニメDVD作品としては今年春に最高ランキング14位に達した『風の谷のナウシカ』に次ぐものであるという。
 
今年3月に米国公開された『スチームボーイ』の興行収入は、劇場数が50館足らずの限定公開であっこともあり、全体で41万ドル(約4500万円)に留まっていた。このため、大きな予算をかけた劇場アニメとしては必ずしも満足の行く結果ではなかったと思われる。しかし、劇場での実績を大きく上回るDVD販売の出だしとなっている。
同様のことは日本市場でも言える。昨年日本で公開された『スチームボーイ』の国内興行収入は11億6000万円で、十分とは言い難い数字であった。ところが、今年発売されたDVDの売上げは既に17万枚を突破しており、この種のアニメDVDとしては大ヒットとなっている。

日本、米国を越えて『スチームボーイ』のファンは、劇場で作品を観るよりDVDで視聴し、手元に作品を残して置きたいと考える傾向にあるようだ。また、こうした傾向は米国では『スチームボーイ』だけの特別な現象ではない。
今年の1月に米国で公開された『アップルシード』は、劇場公開の興行収入が約13万ドルにとどまっていた。ところが、DVDの売上枚数は8万5000枚を超え、劇場動員数よりも多くなっている。『スチームボーイ』や『アップルシード』のようなマニア向けの作品は劇場公開よりDVD販売に大きな市場があり、劇場公開はDVD宣伝のため手段を兼ねていると割り切る必要があるのかも知れない。