ガンホーとアエリア オンラインゲーム会社の決算

オンラインゲームを主体とするゲーム会社ガンホー・オンライン・エンターテイメントの2005年12月期の中間決算が8月10日に発表になった。今年3月にヘラクレス市場に上場したガンホーは、投資家がオンランゲーム市場の将来性に注目したことで上場後から株価が急上昇し話題になった。今回の上場後初の中間決算は、同社がこうした投資家の期待に応えられるか注目を浴びていた。
結果は、6月末の半期まで売上高は前期比17.8%増の23億1200万円、経常利益は2億4200万円の28.6%減であった。経常利益の減少は、株式上場費用とオンライン事業の拡大のための先行投資費用が主な理由である。
しかし、同社の純資産はおよそ13億円、売上高の期末予想56億2400万円という数字は時価総額約2250億円(8/12日終値基準)という株価を正当化するには、短期的には力不足感がいなめない。今後、同社は、オンライン市場自体とその中での同社のビジネスを飛躍的に拡大する戦略が必要とされている。その中で、売上高に占める『ラグナロック・オンライン』1作品に対する依存度96.3%といった状況も変わってくることになるに違いない。

一方、昨年12月にヘラクレス市場に上場したアエリアの中間決算も8月12日発表されている。アエリアは子会社ゲームポットを通じてオンラインゲームを手掛けいる。アエリアの決算は、今期あらたにネットワークゲーム事業の売上げが計上されたことから7億4900万円と前年同期比103%増とほぼ倍増した。経常利益も2億5200万円と前期比46.2%増と好調であった。ネットワークゲーム事業は『スカッとゴルフ パンヤ』からのものが大半を占めている。

オンラインゲーム市場の成長期待から注目されている両社であるが、オンラインゲーム市場の成長率は高い一方で、日本の2003年のゲームソフト市場は2300億円に過ぎない。仮にこの市場全てがオンラインゲーム市場に入替わり、1社で全てこの市場を取ったとしても、その売上高はバンダイナムコの半分、2004年度のコナミの売上高よりも少ない。また、既存のゲーム会社のオンライン部門の進出も目覚しく、両社とも市場占有率といった面で楽観は出来ない。
専業オンラインゲーム会社である両社が投資家の期待に応えるためには、オンラインゲーム市場内での優位性を築く一方で、これまでゲームをしていない層をオンラインゲームに取り込むこと、あるいは海外市場の展開といったことが必要になる。
いずれしてもオンラインゲーム市場は成長しており、この成長がどこまで続き、その中でどのような位置を占めるかの戦略が、既存のゲーム会社も含めた今後の各社の展開を変えることになるだろう。