「遊戯王」 2013年1月から米国ニックトゥーンで放映開始

米国の大手子どもチャンネルのひとつニックトゥーン(Nicktoons)は、2013年1月より日本の人気アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の放送をスタートすることを明らかにした。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』は、日本では2000年から2004年まで放映されたテレビアニメシリーズで、全224話にも及ぶ長編シリーズだ。トレーディングカードゲームで人気の「遊戯王」シリーズの中核作品となっている。
「遊戯王」シリーズは、米国でも人気が高い。「デュエルモンスターズ」はこれまでに、Kids’ WB、4Kids TV、Toonzaiなど(いずれも現在のThe CW/Vortexx)、またカートゥーンネットワークで放映されてきた。しかし、同国の大手子どもチャンネルであるニコロデオン(Nickelodeon)やニックトゥーンで放映されるのは初めてである。
The CW/Vortexxでは、現在も最新シリーズの「ZEXAL」と「デュエルモンスターズ」の2シリーズを放映している。ニックトゥーンでの放送はこれにプラスアルファとなる。地上波全国放送のThe CWと大手ケーブルチャンネルで、「遊戯王」ブランドの拡大を目指すことになる。

こうした背景には、現在、海外で「遊戯王」シリーズのマネジメントを担当するコナミの戦略が反映しているとみられる。「遊戯王」シリーズは、2010年頃より日本の権利者と海外のテレビアニメ、キャラクターなどの権利を持つ4キッズエンタテインメントとの間にロイヤリティの支払いや権利の所在を巡る論争が起き、キャラクタービジネスも停滞気味であった。
2012年3月に4キッズエンタテインメントが連邦破産法11条を提出、その後コナミが海外での「遊戯王」シリーズの権利を取得した。2012年夏以降は、コナミが自らグローバルのライセンスビジネスを手がけている。その最初の課題がブランドの立て直しである。
The CWでの「デュエルモンスターズ」は、初期シリーズの再放送で新たなファンの獲得を目指すことになる。ニックトゥーンでの放映は、リピートが多く、さらに地上波テレビとは異なった層の視聴を期待する。認知度の向上で、主力商品であるトレーディングカードの売上げ増加につなげる。

一方、ニックトゥーンにとっても、「遊戯王」シリーズはチャンネルの視聴者ターゲットにマッチした番組だ。同局のターゲットは6才から12才前後の男児である。
現在は、『ドラゴンボール 改』、『ドラゴンボールGT』や『モンスーノ』、『パワーレンジャー サムライ』、『Voltron Force』などが放映されている。また、『アイアンマン』や『X-MEN』などマーベル・コミック系のアニメーションも多い。アクションが多く、知名度の高い「遊戯王」シリーズは、同局にとって望ましい作品といえるだろう。

米国のトレーディングカードゲーム市場は6億ドルから8億ドルの市場がある。一方で、競争も激しい。「遊戯王」シリーズの新しい挑戦が、さらにブランド価値を向上させ、ビジネスを活性化させることが出来るのか。2013年以降が注目される。