文化庁 海外から若手アニメーションクリエイター3名招聘

文化庁はメディア芸術の振興の一環として行っている「海外メディア芸術クリエイター招へい事業」として、海外のアニメーションクリエイターを日本に招聘している。この平成24年度の招聘クリエイター3名がこのほど決定した。
米国のケイレブ・ウッド(Caleb Wood)さん、フィンランドのエッリ・ヴオリネン(Elii Vuorinen)さん、ベルギーのエマ・ドゥ・スワーフ(Emma De Swaef)の3名である。3人は2013年1月上旬より3月までのおよそ70日間、日本に滞在する。
3人は教育機関や日本のスタジオ見学を行うほか、東京、京都、神戸で自身の作品の上映会や企画プレゼンテーションも行う。また、日本に滞在しながら新作の企画・制作を行い、最終的に成果発表会にも参加する。

今回の事業には、世界43ヵ国・地域から112名の応募者があった。対象は若手の優秀な若手アニメーションクリエイターとして20歳以上35歳未満と制限されたが、実際にはウッドさんが24歳、ヴオリネンさんが27歳、スワーフさんが27歳と全員が30歳以下とさらに若くなった。
しかし、いずれのクリエイターも作家歴は充実している。ウッドさんは数々の国際アニメーション映画祭で上映の経験があり、ヴオリネンさんはアニフェスト国際アニメーション映画祭で最優秀学生アニメーション賞を受賞している。スワーフはオランダ国際アニメーション映画祭、ザブレブ国際アニメーション映画祭でのグランプリ受賞者だ。

メディア芸術の振興というと、近年は日本の文化や作品の海外発信に大きな目が向けられがちだ。しかし、文化の振興は中と外のインタラクティブな交流によって成立するはずだ。
海外の優れたアーティストに日本を知ってもらう、同時に日本が海外のアーティストの発想と表現を間近で知ることは大きな意味があるに違いない。比較的な地味なプロジェクトではあるが、将来につながるものになるだろう。