「テルマエ」「おおかみこども」好調 東宝が業績予想を大幅引き上げ

国内大手映画会社の東宝は、平成25年2月期第2四半期(累計)と通期の連結業績予想を上方修正した。映画事業の好調に加えて、演劇事業、不動産事業も順調なためだ。
第2四半期までの連結売上高は、これまでの予想950億円から1050億円に引き上げた。営業利益は100億円から165億円、経常利益は105億円から175億円、四半期純利益は50億円から97億円に変更される。
通期連結業績の見通しはより慎重だが、それでも連結売上高は1820億円から1925億円、営業利益は170億円から238億円、経常利益は180億円から255億円、当期純利益は85億円から128億円に引き上げられた。利益での修正幅が大きくなっている。
この結果、前期並みを予想していた通期連結決算は、前期を大きく上回って来る可能性が高くなった。

映画事業の好調を支えたのは、大型ヒットの存在である。2012年4月に公開され2012年上半期最大のヒットとなった『テルマエ・ロマエ』がに続き、夏公開の『BRAVE HEARTS海猿』、『おかみこどもの雨と雪』のヒットが牽引した。
細田守監督による『おかみこどもの雨と雪』は、マンガや小説などの原作をもたず、テレビアニメからも派生しないオリジナルの劇場アニメとしては、驚異的な興行収入40億円突破を実現している。また、『テルマエ・ロマエ』、『BRAVE HEARTS海猿』は共にマンガ原作と、マンガ原作、アニメの強力な昨今の映画ビジネスの環境も反映している。

このほか演劇事業では、東日本大震災の影響があった前年同期に比べて演劇事業の業績が回復しているとする。さらに不動産事業では、新たな大型物件の稼働が収益に貢献したほか、経費の削減も進んだ。

東宝 http://www.toho.co.jp/