ドワンゴ第3Q最終赤字 ニコ動好調もモバイル苦戦、ライブ事業の赤字響く 

エンタテイメント事業のドワンゴは、8月9日に2012年9月期第3四半期(11年10月~12年6月)の決算発表を行った。連結売上高は269億1600万円と前年同期比2.3%増となったものの営業利益は7億3600万円(同62%減)、経常利益は6億9800万円(同61.8%減)だった。さらに四半期純損失が2億2000万円(前年同期は12億4400万円の黒字)と利益面で厳しい結果となった。
ポータル(配信)事業は好調だったが、利益率の高かった音楽配信のモバイル事業の不振と売上げを大きく上回る損失を計上したライブ事業の影響が大きかった。ドワンゴは通期業績予想では、売上高360億2000万円(5.0%増)、営業利益10億6000万円(36.6%減)、経常利益10億2000万円(同30.8%減)の増収減益を予測する。当期純利益はプラスマイナスゼロとしている。

モバイル事業の売上高は108億1400万円(前年同期比15.5%減)、セグメント利益19億1300万円(同29.1%減)である。事業の不振は音楽配信の着うた、着うたフルなどの会員数が過去2年間一貫して減少傾向にあるためだ。
売上高ではポータル事業の伸びがあり全体で堅調だが、モバイル事業の営業利益率はポータル事業の2倍以上と高いため利益が減少する。モバイル事業の立て直しは、今後の同社の課題となりそうだ。
ゲーム事業の売上高は42億9800万円(同19.0%減)、セグメント利益は3億6600万円(同321.1%増)である。

ポータル事業は引き続き成長を維持している。売上高は101億9400万円(前年同期比42.2%増)、セグメント利益8億9100万円(同149.6%増)と収益部門として安定もしてきた。
niconicoの有料プレミア会員の売上げが中心である。第3四半期単独での売上高35億9800万円のうち25億5500万円を占める。コンテンツに個別販売であるポイント売上高も伸びている。ポイント・その他売上げも第3四半期単独で5億9600万円である。2012年6月末時点でのサービスの登録会員数は2808万人、プレミア会員数は169万人となった。

一方、ライブ事業は、ニコファーレの運営に加えて、4月28日、29日に大型イベントであるニコニコ超会議を行ったことで売上高は5億8600万円と大きく伸びた。しかし、コストの負担が大きかったことからセグメント損失が8億1700万円と大きく、全体の利益の大幅減少につながった。
また、CDやDVDの発売、音楽出版・著作権利用料収入のその他事業も2億6100万円の営業損失となった。

ドワンゴ
http://info.dwango.co.jp/