エイベックス第1Q増収減益 音楽苦戦も、映像配信、ライヴ事業が好調

音楽・映像事業の大手エイベックス・グループ・ホールディングスは、8月9日に平成25年3月期第1四半期決算を発表した。連結売上高は306億7600万円と前年同期比27.9%増と大きく伸びたが、営業利益は22億6800万円(同2.4%減)、経常利益は18億6700万円(同14%減)、四半期純利益は8億6200万円(同24.6%減)と利益面ではいずれも減少だった。
好調だったのは、売上高・利益が共に伸びたマネジメント/ライヴ事業、映像配信事業の伸びが大きかった映像事業である。ただし、音楽パッケージが微増だったものの音楽配信が減少した音楽事業が減収減益だった。

音楽事業の売上高は127億2000万円(9.7%減)、売上総利益は45億3000万円(8.4%減)である。安室奈美恵のCDアルバムが50万枚、SKE48のCDシングルが64万枚のヒットになった音楽パッケージは2.5%増と堅調だったが、音楽配信の売上高11.4%減をカバー出来なかった。
売上高でもパッケージの売上高が77億5000万円と、音楽配信売上高33億1000万円の2倍以上ある。パッケージから配信へのビジネス移行という一般的なイメージとは裏腹に、エイベックス・グループにとってパッケージのビジネスの重要性は依然強い。

これと対照的だったのが映像事業である。売上高51億2000万円のうち、およそ7割にあたる36億1000万円を映像配信が稼ぎ出した。これは映像パッケージ・配給事業の売上高17億3000万円の2倍以上にあたる。伸び率も映像パッケージ・配給事業の11.4%減に対して、映像配信は20.8%増と勢いの差が表れた。利益も映像パッケージ・配給が8億円に対して映像配信は16億3000万円だった。
映像パッケージの売上減少は、大型作品が前年同期に比べて少なかったことから販売数が17万枚から13万枚に減少したためだ。この中ではアニメ『這いよれ!ニャル子さん1』のBD/DVDが2万枚のヒットとなったほか、CDシングル「太陽曰く燃えよカオス」(後ろから這いより隊G)の4万枚、『ずっとBe with you』(RAMMに這いよるニャル子さん)が2万枚と『這いよれ!ニャル子さん』の貢献が大きかった。
一方、映像配信は2012年第3QからスタートしたVIDEOストアが、今期会員を157万8000人まで拡大したことが売上拡大につながった。

マネジメント/ライヴ事業は大きく伸びた。売上高は132億6000万円(64.7%増)と音楽事業の127億2000万円を上回った。売上高総利益は36億9000万円(14.4%増)である。
ライヴ事業の増加は、前年同期は震災の影響で公演の中止や延期が多かった反動もある。また、ライヴ動員数の拡大が、マーチャンダイジングの売上高も引き上げた。売上高の内訳はライヴが81億4000万円(49.6%増)、マーチャンダイジングが30億4000万円(同14%増)、マネジメントが34億9000万円である。

エイベックス・グループ・ホールディングス
http://www.avex.co.jp