アドビ「Flash Player 10.1」発表 プラットフォーム化促進

  アドビシステムズは、同社がロサンゼルスで開催中のAdobe MAX 2009でFlash Player 10.1を発表した。
 アドビはFlashを基幹として情報端末化(ユビキタス)に伴うオープンスクリーンプロジェクトを展開している。このなかにはタッチパネル式のスマートフォンを含む携帯電話やテレビを含む家電全般、街頭広告などで普及しつつあるデジタルサイネージといった、あらゆる機器が含まれる。今回の発表もそのオープンスクリーンプロジェクトの一環だ。

 これまでFlashのモバイル機器での閲覧や開発は、PCとは仕様が異なっていた。現在のFlashは、どちらかというとプログラミング言語のAction Script 3を利用した開発ツールの趣向が強いが、Flash Player 10.1の発表がそうした環境の垣根を取り払う第一歩となる。
 こうした動きはFlashの開発元だったマクロメディアが進めていたもので、2005年にアドビに買収された後に徐々に全貌が明らかにされてきた。

 YouTubeやニコニコ動画などの映像配信サービスが登場したのも、Flashのプラットフォーム化の一端である。
 その結果ネット上においては、アニメーションを含む映像全般もほぼFlashのプラットフォーム下に置かれることになった。Flashアニメ(Webアニメ)は、有名無実化している。

 こうした状況は映画祭にとっても無縁ではない。例えば、世界4大アニメーションフェスティバルのうち、アヌシーとオタワはインターネット部門を設けていた。
 インターネット部門は、主にFlashを制作に使用した作品のためのカテゴリーであった。しかし、アヌシーは2006年、オタワは2007年を最後に同部門での作品募集を行っていない。

 一方、先月はヤフーのサービスとしてGyaO!がリニューアルした。こちらはアドビ FlashのライバルとなるマイクロソフトのSilverlightをプラットフォームとしている。
 ヤフーは昨年、Silverlightをプラットフォームとすることを発表していた。ユーザーの多いサービスでの知名度アップによる追撃を図っている。
【真狩祐志】

Abobe MAX http://max.adobe.com/
Adobe Flash Platform http://www.adobe.com/jp/flashplatform/


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