角川G「BOOK☆WALKER」 小学館、スクエニ、バンダイVなど11社が作品提供

角川グループの電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」が、2012年7月より配信作品のラインナップを大きく拡大する。「BOOK☆WALKER」を運営する会社ブックウォーカーは、電子書籍の配信にあたり出版社など11の企業と新たに合意したことを明らかにした。
合意を行ったのは、一迅社、ジー・ビー、小学館、スクウェア・エニックス、ストレン、創芸社、ティー・オーエンタテインメント、手塚プロダクション、NEO、ハーレクイン、バンダイビジュアル、PHP研究所、ワニブックスなどである。大手の小学館からコアな読者を掴んでいる一迅社、ハーレクインなど多彩な会社が並んだ。7月以降、順次これらの企業の作品の配信を開始する。

「BOOK☆WALKER」は、角川グループ直営の電子書籍配信プラットフォームとして2010年末にスタートした。国内企業により総合的な電子書籍のハブを目指している。
プロジェクトの発表当初より角川グループだけでなく、国内の他の出版社も参加するオープンなプラットフォームを構築するとしていた。しかし、実際には、参加企業の多くは角川グループの出版社が中心でで、グループ以外はソフトバンク クリエイティブなどの数社に限られていた。角川書店やアスキー・メディアワークス、富士見書房、エンターブレイン、中経出版、メディアファクトリーなどの人気作品が「BOOK☆WALKER」の売りとなっている。

しかし、今回の合意により、「BOOK☆WALKER」は当初目指していたグループを超えた電子書籍のプラットフォームの踏み出すことになる。
とりわけ、サブカルチャー分野で強みを発揮しそうだ。もともと角川グループはライトノベル市場で圧倒的な強みを持っており、マンガも得意とする。
今回新たに合意した企業には、一迅社、スクウェア・エニックス、ストレン、ティー・オーエンタテインメント、手塚プロダクション、バンダイビジュアルなどこうした分野を得意とするところが多い。これらは「BOOK☆WALKER」のラインナップを強化するだけでなく、既に「BOOK☆WALKER」が持つ読者への自社作品の集客を期待したものになる。両者のシナジー効果が期待できる。
乱立する電子書籍プラットフォームビジネスだが、他社を巻き込み、同時に差別化を進めることで「BOOK☆WALKER」にも今後大きなビジネスチャンスがあるだろう。

「BOOK☆WALKER」
http://www.kadokawa-cgate.co.jp/

「BOOK☆WALKER」 配信予定出版社(50音順)
一迅社、ジー・ビー、小学館、スクウェア・エニックス、ストレン、創芸社、ティー・オーエンタテインメント、手塚プロダクション、NEO、ハーレクイン、バンダイビジュアル、PHP研究所、ワニブックス

「BOOK☆WALKER」に作品提供している出版社(2012年6月現在)
角川書店/角川学芸出版/アスキー・メディアワークス/富士見書房/エンターブレイン/中経出版/新人物往来社/角川マガジンズ/メディアファクトリー/角川コンテンツゲート/ソフトバンク クリエイティブ