携帯向けマンガの大手アグリゲーターであるビットウェイは、10月6日より台湾で日本のマンガの携帯配信サービスを開始した。今回の配信は、ソフトバンクグループのリアライズ・モバイル・コミュニケーショ通じて実現したものである。
大手携帯キャリア遠傅電信股份有限公司(Far EasToneTelecommunications)に、公式サイト「遠傅e 漫画二館」を設け、サービス提供を行う。ビットウェイが海外向けの日本のマンガ配信事業を行うのは、今年6月のフランス、9月の香港に続く3地域目となる。
10月6日にスタートした遠傅e 漫画二館では、当初配信コンテンツとして集英社、祥伝社、白夜プラネットからの作品を並べている。集英社からは『ドラゴンボール』、『NARUTO』、『DEATH NOTE』、『ONE PIECE』、『花より男子』、『Dr.スランプ』といった大型タイトルが出揃った。開始当初より大きな人気を集めそうだ。
また祥伝社の『ハッピー・マニア』、白夜プラネット『DOOR』などもあり、幅広い作品を取り揃ええる。今後もさらに、作品タイトルの拡充が見込まれる。
ビットウェイは日本のマンガだけでなく、台湾現地のマンガも積極的にビジネスに取り込んでいく構えだ。台湾の城邦文化事業股份有限公司尖端出版によるマンガを、同様に配信するとしている。
これらの作品は、台湾国内だけでなく、将来的には日本国内でも配信を検討するとしている。現地の作品の活用は香港でも目指されている。ビットウェイは日本のマンガだけでなく、世界中のマンガを集め、それをまた、世界各国で配信するグローバルプレイヤーの構想を持っているようだ。
ビットウェイは、今年中に残り2社の台湾の大手携帯キャリア中華電信股份有限公司(中華電信)と台湾大哥大股份有限公司(台湾モバイル)にも配信サービスを開始する予定である。
また、中国や米国での事業展開も視野に入れているとしている。同社の動きは、マンガビジネスの国際展開のなかで今暫く目を離すことが出来ない。
ビットウェイ http://www.bitway.co.jp/