「『文化交流の平和国家』日本の創造を」の報告書

総理大臣の私的諮問機関である「文化外交の推進に関する懇談会」は、7月11日に報告書の概要をまとめた。報告書は文化外交が国にもたらす利益の重要性と世界平和の貢献に対する重要性を指摘している。また、報告書では文化外交の理念を発信・受容・共生と3つの柱にまとめている。
その中のひとつ発信の中で、アニメを「世界によき日本理解者たるべく『日本のアニメ世代』の育成をすること」として中心課題に取り上げている。また、「21世紀型クール」を追求するとした中では、アニメ・マンガ・ゲームも取り上げられ積極的に海外に普及させるべきとするなど、昨今の世界に羽ばたく日本アニメといったイメージが大きく反映された報告書になっている。

しかし、報告書の全体の内容は理念ばかりが目立ち、これから進むべき内容も百花総覧的になっている。そうした理念を実現させるために何をどのように行っていくかの具体性の欠いた内容で文化・平和・交流といった耳あたりの良い言葉やそうした理念をもとにした新しい組織の提案だけが並んでいる。アニメやゲーム・マンガ、ポップカルチャーといった言葉もそうした報告書に新規性を与えるべく散りばめられた小道具にしかみえない。
今回提言された理念を実現するためには、もっと具体的に何が必要とされてか判っている現場に携る人の努力が必要とされてように思える。

文化外交の推進に関する懇談会 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/bunka/