ビジネスウィークのアニメビジネス特集

米国の有力ビジネス誌として知られるビジネスウィークが、アジア版最新号の巻頭特集として日本のアニメビジネスを取り上げている。タイトルは『アニメビジネス:日本の1兆円エンターテイメント産業の変化 アニメは次の輸出産業になるのか』とされている。記事は長文のレポートと幾つかのコラムから構成されているが、内容はこれまで日本のメディアが度々取り上げられて来たものと大きな違いは少ない。

特集は、日本のアニメスタジオ(ゆめ太カンパニー)の様子から始まり、日本のアニメビジネスの規模や輸出産業としての可能性、いかに日本アニメが海外の文化に影響を与えているかについて様々な例と数字によって説明している。
とりわけ権利ビジネスが盛んになる一方で、利益獲得から取り残されがちな中小制作会社やアニメーターの現状について記事の大きな部分を割いている。記事はそうした中で日本政府がアニメ産業を輸出企業に育てようと意図していることを明したうえで、企業の姿勢も変り始めており海外市場は成長余地が大きいと結んでいる。

また、記事とならんで紹介されている日本アニメ躍進を支えた監督のリストの面々が面白い。写真入りの宮崎駿氏を筆頭に、手塚治虫氏、大友克洋氏、押井守氏、山村浩二氏と実に手堅いラインナップである。
こうした手堅さが示すように、記事には飛び抜けた話題があるわけではないが、英語で書かれた日本のアニメビジネスの紹介記事としてはこれまでで最も判り易く状況を解説したものである。