米国の日本アニメ産業はベンチャー企業が支える

アニメネイション(AnimeNation.com)は、海外のアニメ関連サイトではよく見かけるアニメ関連グッズのネットショップである。このアニメネイションの新ビジネスについてCNET Japanがレポートしている。
それは1年前に、アニメネイションを経営するフィールズ夫妻が始めたインターネットを利用したアニメ専門のDVDレンタル会社レントアニメドットコムである。会社は、月極め価格でアニメDVDのレンタルを行っているが、需要は想像以上に大きく会社は確実に成長しているという。
CNETによれば、レントアニメは、ネットフィリックスやブロックバスターといった大手には及ばない。しかし、大手企業は顧客の少ないこうした市場には関心がないため、小規模企業は価格競争に晒されることもなく、合併とも無関係だとしている。

注目すべきは、この会社がアニメ分野に特化したニッチな分野での小規模経営であることだ。これは、初期の日本アニメの流通業者を思い起こさせる。CNETによればアニメネイションの株式公開は夢のまた夢としているが、実際にはこうした企業が予想を遥かに超える成長を遂げることもある。
米国で日本アニメビジネスに携る大手企業は、テレビ局や映画配給会社を別にすればほとんどが日系企業、もしくは設立して10年前後のベンチャー企業である。理由は極めてシンプルで、10年前には日本アニメの市場は極めて小さくビジネスになるとは考えられなかったからだ。こうした企業の中からADVやセントラルパークメディア、ファンニメーションといった今日この業界では大手と目される企業が成長してきた。

ADVやマンガ出版のTOKYOPOPが急激に成長し売上高を伸ばし、さらには日本アニメ・マンガだけでなく現地で日本アニメを取り入れたエンターテイメントを育成する動きを強めている。既にこうした企業は、中小企業の域を越えエスタブリッシュした企業へ歩み始めている。しかし、一方で、一部の企業では成長が伸び悩んでおり企業間格差が広がって来ている。そうした中、大手日本アニメ流通会社のひとつファンニメーションは会社自体をエンターテイメント流通会社ナバレに数十億円で売却し、成長のための新たな戦略を練りだしている。
日本アニメやマンガが産業として確立されるに連れ、今後は新たなベンチャー企業が躍進する機会は減って来るかもしれない。それとも、ベンチャー企業先進国といえる米国はアニメやマンガ関連の新たなベンチャー企業を生み出し続けるだろうか。10年後のアニメネイションがどうなっているのか楽しみである。