イーブック第1Q増収増益 マンガ配信とモバイルが支える

電子書籍配信のイーブックイニシアティブジャパンは、平成25年1月期第1四半期(24年2月~4月)の決算を発表した。売上高は6億2400万円、営業利益が8600万円、経常利益は8600万円、そして当期純利益は4800万円である。
売上高は前年同期比で51.4%増、経常利益は同35.4%増と高い成長となった。また、売上高のうち主力の電子書籍販売が6億円とその大半を占める。さらに電子書籍配信事業のうちPC向けが2億6600万円、モバイル向けが3億3400万円である。

売上高の伸びは、モバイル向けの高い成長が支えている。前年同期比ではパソコン向けの伸び率が14.4%増であるのに対して、モバイル向けは133%増と大きな違いが表れた。
一般に電子書籍配信事業は、モバイル向けが中心となっているとみられることが多い。しかし、イーブックの配信事業はPC向けが中心で、前々年同期(平成23年1月期第1四半期)では、売上高の9割がPC向けであった。
しかし、平成23年度よりモバイル向けが急成長し、平成24年度第3四半期に初めてモバイル向けがパソコンを逆転した。その後も、両者の差が広がっている。
イーブックはこれまでモバイル向けの電子書籍販売に出遅れており、スマートフォン、タブレットの普及とその対応で急激に売り上げを伸ばしているとみられる。特にPC向けに提供している作品の97%をiOSとAndoroidでも同時配信していることが強みとなっている。スマートフォン利用者の拡大に合わせて、モバイルでの利用者が拡大していることが分かる。

また、第1四半期の電子書籍配信実績は5万8300冊だった。新たな獲得会員は4万人(モバイルで2万4000人、PC向け1万6000人)である。
さらに配信書籍のうち8割以上はマンガである。男性マンガが全体の5割、女性マンガが3割である。イーブックの電子書籍ビジネスは、メディアではスアートフォン市場の成長、ジャンルではマンガが支えている。

イーブックは引き続き、高い売上げ成長を見込む。今期の業績予想では、売上高を29億6000万円(36%増)としている。営業利益3億5000万円(13.2%増)、経常利益3億5000万円(18.6%増)、当期純利益は2億500万円(45%減)としている。
今期の事業の鍵は、マンガ以外の電子書籍の拡大や、紙と電子書籍の同時配信といったユーザーニーズへの対応となる。さらに競争が激化するなかで、同業他社との差別化も重要になるだろう。

イーブックイニシアティブジャパン
http://corp.ebookjapan.jp/