米ドリームワークス シュレク2のDVDで株主訴訟

6月3日のダウジョンーズなどの報道によると米国のアニメーション制作会社ドリームワークスアニメーションSKGは、アニメーション映画『シュレック2』の売上が予想を大きく下回っているにもかかわらずその事実を迅速に公表せず、株主に被害を与えとして株主によって訴訟を受けている。また、『シュレク2』のDVD生産が実際の売上げより過大に行なわれていたと経営の不適さも指摘されている。
『シュレック2』のDVDソフトは、昨年末にまでに3370万枚売れたが、今年1月から3月までの売上高は130万枚にとどまった。にもかかわらず、経営陣は3月末までの予測を4000万枚と説明した。米国ウォールストリートジャーナル紙によれば、5月10日の決算発表で事実が明らかになると株価は下落した。この結果、株主は大きな損害を被ったとしている。

『シュレック2』は、2004年の興行成績で4億4000万ドルを稼ぎ昨年度の米国での興行収入1位、歴代でも3位という大ヒット作である。にもかかわらず、今回DVDの売上高が企業業績における大きな問題になるのには、米国の映画ビジネスモデルの変化とそれによるDVD販売の影響力の増大が背景にある。
現在、米国では大手映画製作会社の映画からの収益は、国内映画公開時の興行収入が20%、海外からの収入が20%、テレビなど放映権が20%に対して、DVDの売上高は40%となっている。既に、映画ビジネスの中心は、劇場公開やテレビ放映からDVDの販売に移っているといえる。
今回の『シュレック2』で言えば、興行収入4億4000万ドルに対してDVD売上高は1枚を20ドルで計算すると3500万枚で7億ドルと興行収入を大きく超える。予測と実売数の500万枚の差は金額に換算すると1億ドルで、日本円で100億円を超えるだけに無視出来ない数字である。

『シュレック2』のDVD販売数350万枚は間違いなく大ヒットである。はたから見れば、それだけの大ヒットで会社も十分利益をあげているのに不満を持つのだろうかと思える。しかし、むしろ業績が好調であるから期待も大きくなり、期待通りにならない時の反動も大きくなるといえる。

ドリームワークスアニメーション http://www.dreamworksanimation.com