中国エンタメ企業 米映画興行チェーン大手AMC買収発表

中国・大連に本拠を持つ不動産・エンタテイメントのコングロマリット大連万達グループは、米国の大手映画興行チェーンAMC エンタテインメント(AMC Entertainment Holdings, Inc.)を買収することで合意した。大連万達グループはAMCの全株式を取得、買収総額は約26億ドルとなる。
AMCは現在、米国の大手投資ファンドのアポロ、ベイン、カーライル、CCMP、スペクトラムなどが株式を保有している。投資ファンドが経営権を大連万達グループに譲渡するかたちだ。

AMC エンタテインメントは北米の大手興行チェーンである。米国とカナダを中心に346のシネマコンプレックスを保有、スクリーン数は5034に及ぶ。このうち2336スクリーンが3D(立体視)対応で、128のIMAXシアターを含む。2011年の入場者数は約2億人にも達する。特にIMAXシアターの運営に強みを発揮する。
大連万達は現在、中国に86の映画館と730スクリーンを持つ。今回の買収で、世界最大級の映画興行チェーンが生まれるとしている。

発表によれば、AMCの経営は現在の経営陣が引き続き担当する。また、1万8500人の従業員の雇用に対して影響を与えるものではないともしている。
さらに大連万達は、今後5億ドルをAMCの運営のために投資するとしている。会社のオーナーは中国企業に移るが、経営陣や従業員にとっては悪くない条件だ。

米国と中国の映画業界の結びつきは、近年急激に強まっている。ウォルトディズニーやニューズ・コーポレーション、ドリームワークス・アニメーションなどの中国進出が相次いで発表されている。
一方、今年2月には、中国政府による海外映画の国内上映制限を緩和するとも伝えられている。中国では国内の映画業界に影響を与えると危機感が強い。そうしたなかで今回は、逆に中国から米国の映画業界に進出する動きとなる。米国と中国で双方でのつながりが拡大していると言えるかもしれない。

大連万達グループ(The Dalian Wanda Group)
http://www.wanda.cn/English/
http://www.wanda.cn/

AMC Entertainment Holdings, Inc.
http://www.amctheatres.com/