Amazon Studios TVアニメーション製作に関心 企画公募

インターネットショッピングで知られるAmazon.comが、TV番組の製作に乗り出す。Amazon.comの映画製作部門Amazon Studiosは、5月2日に新たにコメディ番組と子ども向けのテレビ番組シリーズの企画募集を開始した。
Amazon Studiosは、いずれもオリジナルの作品であること、キャラクターが魅力的であることを条件にしている。また、いずれも実写、アニメーションでの応募も可能としている。

子供向け番組については、2歳から14歳までに向けた11分、もしくは22分尺の作品である。作品は実写映画のほか、アニメーション、ストップモーション(コマ撮り)、ミックスメディアであることとする。
コメディ番組は、プライムタイム(ゴールデンタイム)で放映する1話22分尺(30分枠)の作品である。こちらは実写、もしくはアニメーションに限定する。リアリティショウ、トークショウは対象外だ。これまでに見たことのない内容として、こちらもキャラクターを重視している。

Amazon Studiosは、さらに関心の高い分野として2歳から5歳のプレスクール(未就学児)向けの作品、トウィーンズと呼ばれる6歳から14歳向けの作品を挙げる。プレスクール向けについては、教育的なテーマが盛り込まれていることを条件とする。
具体的に『Blue’s Clues』、『おさるのジョージ』、『フィニアスとファーブ』などのような作品としており、既存の大ヒット作を念頭に置いているようだ。ただし、この分野に特に関心を抱く、マーケティング的な意図は説明してない。

米国では、インターネットの動画配信の勢いが伸長するなかで、ウェブ発のオリジナル製作への関心が高まっている。動画配信大手のネットフリックス、Huluなどが相次いで独自の番組製作に乗り出している。Huluはオリジナルのアニメーション作品『The Awesomes』も発表したばかりだ。
オリジナルの製作は、そこだけでしか観られない作品を提供することや自らが権利やビジネスをコントロール出来る作品の確保などが目的だ。

書籍販売からスタート、販売商品を次々に拡大し、近年は電子書籍、動画配信に関心を強めるAmazon .comも、同様にオリジナル作品への関心を高めている。Amazon Studiosのプロジェクトが発表されたのは2010年だが実際に動き出したのは日が浅い。Amazon Studiosの仕組みは他社と違い、作品制作の発注でなく、インターネットを通じた企画の公募というやや複雑な仕組みを取っているためだ。
まず、ウェブサイト上で企画を募集する。選考した企画をさらに発展させ、プロモーション映像を制作する。Facebookなどでその反応を見て、実際の作品にしAmazon Instant Videoなどでの配給に至る。
また、Amazon.comは、ワーナー・ブラザーズ映画と、ファーストルック(優先交渉権)の契約を結んでいることをアピールしている。今回の公募番組は、ワーナーグループのカートゥーンネットワークが得意とするコメディとアニメーションの分野と重なっており、興味深いところだ。

Amazon Studios
http://studios.amazon.com/