4Kids「遊戯王」の海外ラインセンス売却か、破産裁判所が競売に

昨年来、米国で混乱が続く日本アニメ「遊戯王」の海外マスターライセンスの状況が、新たな展開を見せそうだ。2012年4月20日、米国の映画・テレビ業界のニュースサイトWORLDSCREEN(TV Kids.ws)は、4キッズ エンタテインメント(4Kids Entertainment)が米国破産裁判所を通じて、「遊戯王」の海外マスターライセンスの競売を準備していると伝えている。

4キッズはこれまでの運営体制では事業体制が不可能になったとして、2011年4月に連邦破産法11条の手続きを申請し、破産裁判所の管理下で経営の再建を目指している。また、同社は同時に日本のアサツーDKとテレビ東京から、供与を受けていた「遊戯王」の海外ライセンス利用の停止を求められていた。
日本からのライセンス供与については、この1月に破産裁判所が4キッズのライセンス使用継続を支持、それを前提に3月にアサツーDK、テレビ東京、4キッズの間で和解が結ばれたばかりである。権利関係が確定したことから、今回の新たなステップに進むとみられる。

WORLDSCREENによれば、競売は他の資産と伴に6月に実施される。現在、米国のブランド管理の大手企業サバン・キャピタルグループの関連会社が提示する1000万ドルが「遊戯王」競売のスタート価格に設定されているという。
このほか競売のリストには、地上波テレビThe CWの放送枠、Huluからの広告収入や「遊戯王」以外のキャラクターも含まれている。競売後には、4キッズの主要事業は、事実上解体することになりそうだ。

アサツーDKとテレビ東京にとっては、今回の動きは両刃の剣である。ひとつは、経営基盤が弱体化している4キッズから他のより経営が健全な企業に「遊戯王」のビジネスが移れば、キャラクターの活性化が期待できる。今回言及されたサバンは、「パワーレンジャー」などの番組・キャラクターでの強力で巧みなマーケティングで知られている。
しかし、競売となる以上、日本側から新たなビジネスパートナーを選ぶことは出来ない。不確定性という点では、ビジネスリスクが生じている。

WORLDSCREEN(TV Kids.ws)
http://worldscreen.com/articles/display/2012-04-20-4kids-yu-gi-oh-auction