東宝H24年通期は減収減益 2011年の映画興行減少が影響

大手映画会社の東宝は、4月16日に平成24年2月期(23年3月~24年2月)の通期決算発表をした。2011年は映画興行全体の興行収入が2010年から17.9%減と業界を取り巻く状況が厳しかった。こうした影響は映画業界トップの東宝にも影響した。
平成24年2月期同社の通期売上高は1813億6000万円と前期の1989億5300万円から8.8%の減少となった。営業利益は168億2200万円(同24.9%減)、経常利益は173億7700万円(同25%減)、当期純利益は98億5200万円(同13.6%減)と減収減益である。

なかでも落ち込みが大きかったのは、劇場の動向に影響を受けやすい映画事業部門の映画営業事業、映画興行事業である。映画営業事業の営業収入は、344億2800万円(前期比16.4%減)、営業利益は53億400万円(同36.9%減)である。
期間中、興収44億6000万円の『コクリコ坂から』、同43億3000万円の『劇場版 ポケットモンスター』といったヒット作はあったが、80億円を超えるようなメガヒットがなかったことが響いた。こののなかで興収ランキングの1位、2位をアニメ作品が占め、ベスト5のうち3本がアニメとなり、その存在感の大きさをみせている。
映画興行事業は、営業収入540億4700万円(同14.8%減)、営業利益は14億6300万円(同62.1%減)である。
一方で、映像パッケージや出版、商品関連、版権事業をなどの映像事業部門は堅調だった。営業収入は235億2900万円(同0.7%減)、営業利益は25億4500万円(同12.6%増)である。

演劇事業の営業収入は127億5300万円(同5.8%減)となった。こちらは東日本大震災の影響による一部公演の中止が響いた。しかし、社外公演やミュージカルなどのヒットなどがあり、営業利益は11億6800万円(同0.4%減)の微減にとどまった。
不動産事業は、営業収入554億300万円(同1.1%減)、営業利益は101億2500万円(同2.8%減)だった。