アサツーDK アニメ製作投資を大幅に拡大へ

4月11日の日本経済新聞によれば、アサツーDKがアニメの製作投資を大幅に増やす。アサツーDKの清水与二社長が語った2014年までの3ヵ年の成長戦略のひとつとし明らかにされている。
報道によれば、アサツーDKはこれまで年間10億円程度であったアニメ製作投資を年16億円から17億円程度まで増やし、作品数も増加させる。アサツーDKのアニメ事業への積極的な対応が表れている。

アサツーは広告代理店のなかで、アニメ分野に強みを持つことで知られている。アニメ企画の日本アドシステムズ、アニメ制作のエイケンなどの子会社も持つ。また、『クレヨンしんちゃん』や「遊戯王」シリーズなど有力タイトルも多く抱えるアニメビジネスの主力プレイヤーのひとつである。こうした企業のアニメ事業拡大方針は、業界にもインパクトを与えそうだ。
アニメ事業重視には、アニメから派生するビジネスの大きさが念頭にあるだろう。トレーディングカードゲームなど周辺事業の大きい「遊戯王」シリーズ、音楽やイベントなどにマーケットが広がる「テニスの王子様」シリーズなどの成功例もあるからだ。

もうひとつ考えられるのは、アサツーDKが力を入れる海外事業展開との連動である。同社は、今後の重点事業として海外、特にアジアを挙げる。2011年に中国・北京に、100%出資のアニメ事業会社 北京IMMG国際文化伝媒有限公司を設立したように、アジアで人気の高い日本アニメは市場開発に大きな役割を果たす。自らがコントロール出来る出資作品を増やすことは、こうした事業にもポジティブになる。
アニメ業界では2006年にアニメ制作本数が過去最高となり、その後4年連続で減少した。2011年にこれが反転し、2012年も増加基調にある。アサツーDKの製作投資拡大は、こうしたアニメ制作の現在の動向も象徴している。

アサツーDK http://www.adk.jp/