コンテンツ海外展開協議会 総務省、映像等の振興目指す

総務省は、官民が連携した日本のデジタルコンテンツの海外展開促進の取り組みを進める。このほど国内のデジタルコンテツが海外展開をする際の課題を検討するコンテンツ海外展開協議会を設立、3月26日に第1回会合を開催した。
協議会は、主に4つの課題に取り組む。1)国別/コンテンツ・ジャンル別の市場調査、2)海外各国の取組事例の調査、3)権利処理の円滑化、違法コンテンツへの対応などコンテンツの海外展開に向けた課題と対応策の検討、4)関連産業等との連携の在り方の検討である。現在、国が目指している、コンテンツ、クリエイティブ産業の海外展開の戦略のひとつと言えそうだ。

協議会は、2011年7月にまとめられた「デジタルコンテンツ創富力の強化に向けた懇談会」の中間とりまとめを背景に設立された。とりまとめでは、国の「クール・ジャパン戦略の推進」の方策としグローバル志向、イノベーション、ユーザー志向、地域の再生・活性化などに言及している。
そのうえでブランド再生、放送コンテンツの海外展開、海外のコンテンツ流通規制の緩和、コンテンツ製作力の強化、コンテンツ活用の活性化などをその方策として挙げている。協議会を通じて、これをより具体的なかたちにするとみられる。

協議会は総務省が設けることもあり、特に映像コンテンツ、放送番組、アニメーションにフォーカスしたものになりそうだ。協議会には、地上波テレビ、衛星放送事業者の専門家が多数参加する。WOWOW、スカパーJSAT、フジテレビジョン、テレビ東京、テレビ朝日、日本テレビ放送網、北海道テレビ放送、NHKなどである。
アニメ業界についても、影響のあるものになりそうだ。東映アニメーションの大山秀徳常務、テレビ東京 アニメ局長の川崎由紀夫氏、さらに映像産業振興機構理事長で手塚プロダクション代表取締役社長の松谷孝征氏も参加する。
このほか商社、広告代理店、吉本興業や堀プロなどのエンタテイメント事業、業界団体なども参加し、幅広い分野での連携となることが分かる。協議会は今後およそ1年程度の期間開催する予定だ。

総務省 http://www.soumu.go.jp/

コンテンツ海外展開協議会

[構成員]
大高信之
WOWOW 経営戦略局担当局長
大山秀徳
東映アニメーション 常務取締役経営戦略本部副本部長
小川正人
スカパーJSAT 経営戦略本部経営企画部長
音好宏
上智大学文学部新聞学科教授
金光修
フジテレビジョン 経営企画局長
川崎由紀夫
テレビ東京 アニメ局長
川島保男
テレビ朝日 コンテンツビジネス局次長兼国際ビジネス開発部長
君嶋由紀子
日本テレビ放送網 コンテンツ事業局国際事業部長
高龍太郎
よしもとクリエイティブ・エージェンシー アジア・海外事業センター長
古嶋雅史
アクセンチュア メディア・エンタテイメント業界統括エグゼクティブ・パートナー
近藤耕司
一般社団法人全国地域映像団体協議会 理事長
樋泉実
北海道テレビ放送 代表取締役社長
仲尾雅至
東京放送ホールディングス 次世代ビジネス企画室長
中村伊知哉
慶應義塾大学 メディアデザイン研究科教授
楢島文男
日本放送協会 ライツ・アーカイブスセンター長
林朋夫
電通 ビジネス推進局次長
堀義貴
ホリプロ 代表取締役社長
社団法人日本音楽事業者協会 副会長
松谷孝征
NPO法人映像産業振興機構 理事長
手塚プロダクション 代表取締役社長
御子神大介
住友商事 理事メディア事業本部長
宮地和樹
三井物産 情報産業本部メディア事業部部長
村田嘉邦
博報堂DYメディアパートナーズ
スポーツ・エンタテインメントビジネス局 局長代理
矢島良彰
社団法人全日本テレビ番組製作社連盟 副理事長

[オブザーバー]
総務省、外務省、経済産業省、文部科学省(文化庁)、国土交通省(観光庁)、官邸国際広報室、内閣官房国家戦略室