任天堂と電通 動画配信サービス「Wiiの間チャンネル」来年春開始

任天堂と電通は2009年春のサービス開始を目指して、ゲーム機Wii向けた動画配信サービスの共同事業を行う。「Wiiの間チャンネル」と名づけられたこのサービスは、Wii本体をインターネットに接続し、ダウンロードすることで利用出来る。
またサービスのタイトルは、家のリビングに置いたテレビを中心に、家族や友人で楽しむ映像エンタテイメントを想定している。

両社によれば「Wiiの間チャンネル」は任天堂がサービスの開発と運営を行い、電通が外部企業と交渉し、Wii独自の新しいコンテンツの制作体制を構築する。
Wiiを利用した動画配信サービスは、富士ソフトが提供する「みんなのシアターWii」が2009年1月27日から映像番組の配信をスタートすることが既に決定している。こちらは既にアニメ番組を中心の3000本以上の配信を行う予定である。
しかし、「Wiiの間チャンネル」では既存の番組配信ではなく、独自開発のコンテンツが中心となるようだ。そうなれば、ハード機と番組流通手段、コンテンツ開発を全て任天堂が提供することになる。ハード機メーカーでありながら、独自のゲームソフトを開発する任天堂ならでは発想と言えるだろう。

任天堂はWiiの世界出荷台数は2008年9月末時点で3455万台達しており、そのユーザーは男女比が半々、年齢構成も広範囲に及ぶことを利点として明らかにしている。また、Wiiの利用者の8割以上はリビングのテレビに接続され、さらに4割がインターネットに接続されているとする。
こうした特長を利用することで、動画を中心としたコンテンツ配信ビジネスで独自の存在感を目指すとみられる。日本国内では2009年春に開始を予定しているほか、時期は未定だが海外でサービス展開も念頭に置いている。

任天堂は普及率の高い自社のゲーム機、携帯ゲーム機をその特長に合わせて、ゲームソフト以外の幅広いエンタテイメントコンテンツのプラットフォームとして利用する方針を明確にしている。
既に先の「みんなのシアター」以外にも、DS向けの映像作品、テキスト作品、マンガの配信、Wii向けのマンガ配信のビジネスも発表されている。「Wiiの間チャンネル」は、こうした中でも任天堂が自ら行うキラーサービスの位置づけにあるだろう。

任天堂 http://www.nintendo.co.jp/
電通 http://www.dentsu.co.jp/