ブシロード 新日本プロレス買収 スポーツカード展開か

 カードゲーム事業、キャラクター・アニメ事業などを手がけるブシロードは、ブシロードグループパブリッシング(ブシロードGP)を通じて新日本プロレス株式会社の発行済全株式を獲得したことを明らかにした。これまで株式を保有してきたユークスから2012年1月31日付で5億円にて譲渡を受けた。
 今回の事業取得は、事業の多角化の一環となる。ブシロードによれば、プロレス、新日本プロレスは、エンタテイメントの最高峰であるが現在の環境下でそのポテンシャルを発揮していないという。ブシロードGPと協力することで、その潜在力の発揮を目指す。

 親会社の異動によって、新日本プロレスに取締役会長にブシロードGP代表取締役の木谷高明氏が就任する。ただし、新日本プロレスの組織や体制は、現在のまま引き継がれる。
 そのうえで、今後世界一のプロレスリングカンパニーを目指す。ブシロードをはじめとしたエンタテイメントのベンチャー企業立ち上げ・運営に力を発揮した木谷高明氏の経営手腕が、ここでも期待されそうだ。
 
 ブシロードは2007年に、トレーディングカードゲームの専門企業として設立された。国内で成長するトレーディングカードの市場に目をつけたものだ。『ヴァイスシュヴァルツ』、『ヴァンガード』などの大型タイトルのヒットや、トレーディングカード市場の拡大により、企業業績も急成長している。2011年7月期にはおよそ65億円の売上高を実現した。
 近年は、カードゲームから、アニメ製作への出資や収録スタジオの運営、キャラクター管理など、事業の幅を広げている。今後の展開が注目される企業のひとつになっていた。

 それでも、新日本プロレスのプロレス興行事業は、同社の本業とかけ離れてみえる。しかし、ブシロードは今後、新日本プロレスのトレーディングカードを手がける方針だという。
 米国を中心とした海外では、野球やアメリカンフットボールなどのスポーツ分野はトレーディングカードの巨大市場である。ブシロードは今回の買収を足掛かりに、今後国内でスポーツカードの領域を開拓する可能性もありそうだ。

ブシロード http://bushiroad.com/