東京国際アニメフェア震災復興テーマ 企業出展伸び悩む

 3月22日から25日まで、東京ビッグサイトにて東京国際アニメフェア2012が開催される。今年で11年、10回目を迎えるアニメフェアは、アニメ関連産業振興を目的とするアニメの総合見本市である。開始以来11年、国内外で知名度は高まり、アニメビジネスの拠点としての役割が増している。
 昨年は、東日本大震災が起きたことから開催を中止しており、2年振りにビッグサイトに戻ってくることになる。前半2日間をビジネスデー、後半2日間をファンに向けたパブリックデーとして、大きな盛り上がりを見せることになりそうだ。

 1月18日には、開催に向けて各企業や団体の担当者による実行委員会が東京都庁で開催された。「アニメの力で、被災地の子どもたちに夢と希望を!」をテーマに、震災被災地・被災者の復興支援に力を入れながら開催することを確認した。実行委員会では、「東京国際アニメフェア2012実施計画」と「東京国際アニメフェア2012予算執行計画」が承認された。
 2012年の事業予算は3億8156万円となる。2010年の総予算3億7787万円よりは増加するが、当初予算の4億2456万円から減額修正した。これは協賛金収入、出展によるブース使用料収入が当初予算を下回ったためである。一方、2010年まで減額が続いていた東京都負担金が前回の1億5000万円から2億円に増額された。引き続きアニメ産業を支援して行く意向が表れたかたちだ。

 アニメフェアの主要事業は、展示ホールを利用した企業出展、ステージイベント、新進のクリエイターの育成・支援となるクリエイターズワールド、東京アニメアワード、主催者による企画展示となる。また、期間中はアニメビジネスを目的に海外から多数のバイヤーが来日する。

 このうち企業出展は1月17日の段階で、145社(団体)、455小間となっている。これは前年の169社を下回った。また、2010年の615小間からは大幅な減少となっている。世界的な景気の不透明感に加え、昨年、大きな騒動となった東京都青少年健全育成条例改正案の影響も残っていそうだ。
 出展企業には大手のアニメ制作会社や放送局などが目立つ。また、海外企業の出展が中国・韓国を中心に増えており46社にのぼる。
 一方で、アニメ作品の宣伝の主体となることが多い映像パッケージメーカーや映画会社の数は少ない。また、グッドスマイルカンパニー、コスパ、ショウゲート、バンダイビジュアル、ニトロプラス、ブシロード、ユーフォーテーブルなど翌週開催されるアニメコンテンエキスポにも参加する企業も数多くみられる。しかし、新作のプロモーションは従来よりも薄れ、アニメアワードや海外企業も含めて、東京アニメフェアはよりオフィシャル、ビジネス的な性格を強めそうだ。
 
 関連イベントでは、復興支援プロジェクトが注目される。まず期間中、4日間、盛岡、仙台、福島、東京ビッグサイトで山形交響楽団、震災被災地の中高生による「アニメクラシック ライブコンサート」が開催される。また、特別企画展は、例年行われる「全国マンガ・アニメーションミュージアムEXPO」に加えて、「東日本大震災復興支援特別展示」が行われる。東北地方のキャラクターや町おこしの紹介、石ノ森萬画館復興支援企画展を予定する。さらに東日本大震災 復興チャリティーオークションを企画する。
 このほか16テーマで行うシンポジウム、国内外の作品を紹介するシアターも設けられる。ステージイベントでは「日本俳優連合 人気声優大集合 『ボイス 玉手箱5!(仮)』」、「TAF2012スペシャルステージ」、キッズステージが予定されている。

東京国際アニメフェア2012 公式サイト
http://www.tokyoanime.jp/ja/