ゲームとアニメのビジネス融合 カプコンの決算

 5月23日に発表されたカプコンの2005年3月期の決算は、売上高658億9500万円(前期比25.1%増)、経常利益73億9900万円(同835.4%増)と好調な内容であった。業績は、アミューズメント施設が不調だったほかは、家庭向け、業務向けいずれも好調で、また海外部門も好調であった。
 家庭用タイトルでは、輸入ソフトの『グランド・セフト・オート・バイスシティ』や『モンスターハンターG』、『ロックマンエグゼ』シリーズ、『バイオハザード4』が好調で、売上高399億8500万円(前期比17.8%増)、営業利益39億700万円となった。業務用機器販売では、『機動戦士Zガンダム エゥーゴvsティターンズDX』が好調だったとしている。
 米国市場では売上高149億5600万円(前期比90.1%増)と好調であった。しかし、業績の中心は期待されていた『鬼武者3』ではなく、『メガマン』、『ロックマンエグゼ』という比較的低年齢でアニメ作品との相乗効果が発揮されたゲームソフトが中心となった。また、『バイオハザード』シリーズ、『デビル メイ クライ4』、『ストリートファイター』といったブランド力のある作品が堅調であったとしている。
 欧州では、やはりブランド力のある作品が健闘し『バイオハザード』シリーズ、『デビル メイ クライ4』などを中心に83億8900万円(前期比64.5%増)と好調であった。しかし、アジア地域では違法コピーが障害になりビシネスの基盤を築くことが出来ず、売上高は4億2600万円にとどまり、営業損益を計上している。

 カプコンは、ゲームソフト会社の中では、比較的海外に強いことで知られている。今期の海外比率は37.5%とゲームソフト会社の中ではかなり高くなっている。アジアでの売上げはほとんどないが、米国が23.5%、欧州13.2%と欧米で競争力を発揮している。
 また、自社のキャラクターの映像化・アニメ化を積極的に展開しており、今後もアニメ作品などを利用したメディアミクスを目指している。これは、米国映画『バイオハザードⅡアポカリプス』のヒットがもたらした、同社の『バイオハザード』シリーズのブランド価値の向上の経験に基づいている。そうした展開の中で昨年は『ロックマンエグゼ』の映画化、『ビューティフルージョー』のTVアニメ化を行った。