株式公開ウィズは、意外なアニメ関連会社

 6月17日に中堅玩具メーカーのウィズがJASDAQでの株式公開を予定している。株式公開にあたりウィズのビジネスは、『たまごっちプラス』など大手玩具メーカの名前で商品を販売する企画、製造(ファブレス)事業や携帯コンテンツ関連事業などがクローズアップされている。また、過去5年間の売上高は30億円から42億円とかなり大きな幅を持ちながらも安定しており、成長企業のイメージは薄い。
 上場市場は、IT企業やバイオベンチャーの多いマザーズでもヘラクレスでもなく中堅メーカーの多いJASDAQ市場である。こうしたことから、この会社が地味な中堅メーカーといった印象を強めている。
 
 しかし実際は、ウィズの過去5年間の会社業績は、注目されている『たもごっち』ではなく、製作出資をしているアニメ作品に大きく左右されて来た。目論見書によれば、平成12年5月期の売上げは半分以上がウィズも出資して制作した『デジタルモンスター』関連商品が占めていたことが判る。また、13年、14年は『デジタルモンスター』の海外ロイヤリティ収入が収益において重要なポイントとなっている。
 その後も『クラッシュギア』、『レジェンズー甦る竜王伝説ー』、『陰陽大戦記』などへの製作出資を行っている。なかでも『レジェンズー甦る竜王伝説ー』は、製作委員会7億2800万円の出資金のうち2億7300万円(37.5%)の出資を行っている。
来期は、『レジェンズ』の北米、アジアの番組展開の成否が、販売好調な『たまごっちプラス』や『ふたりはプリキャア』関連の商品である『カードコミューン』の販売動向と同様に重要になってくるであろう。

 ウィズは今後もアニメビジネスへの事業傾斜を強めそうな気配である。上場における調達資金の使途は『運転資金及びアニメ制作投資資金等、当社事業に関連する事業への投資資金に充当予定』となっている。バンダイ出身の社長は、アニメキャラクターを中心とした玩具事業という遺伝子をバンダイから受け継いでいるのかもしれない。