「巨人の星」をインド向けにアニメ化 講談社などが共同製作 

 出版大手の講談社が、テレビアニメ事業でインド市場に乗り出すことが明らかになった。1960年代に描かれた野球マンガ『巨人の星』を原作にテレビアニメを製作し、インドでの放映を目指す。
 アニメ制作は日本の大手アニメ会社トムス・エンタテインメントとインドのアニメーションスタジオが手がけるとしている。トムス・エンタテインメントは、1966年以来、国内で本作のアニメ化を度々行ってきた。そうしたノウハウが今回も活かされることになる。
 アニメ化にあたっては、原作をインド向けに大きくアレンジすることになるようだ。原作では主人公 星飛雄馬は高校野球から、プロ野球に進むが、インド版では主人公は同地で人気スポーツのクリケット選手となる。また、アニメの舞台は、インドの大都市ムンバイとなる。 

 『巨人の星』は、1966年に講談社の「週刊少年マガジン」で連載をスタート。原作を梶原一騎さん、作画を川崎のぼるさんが担当した。主人公の星飛雄馬は数々のライバルと野球で対決する。
 大リーグボールなどの必殺技やサクセススローリーが人気を博し大ヒットとなった。「スポ根」と呼ばれるスポーツマンガの代表作である。アニメ版は1968年からの『巨人の星』、70年代後半の『新・巨人の星』、『新・巨人の星』などがあり、いずれもトムス・エンタテインメント(当時東京ムービー)が制作している。

 講談社は国内の出版市場が停滞する中で、海外事業開発を積極的に進めている。米国では新たな現地法人を設立し、自社ブランドのマンガ出版を開始、現地の出版社Verticalにも出資する。新興国では、2011年9月に中国で現地出版社と共同出資企業を設立、マンガ雑誌の出版の乗り出す方針である。
 インドでも共同事業で市場開拓に乗り出すことになる。日本の有力なコンテンツを武器に、成長する新興国でのビジネス開拓を目指すことになりそうだ。