2011年 アニメビジネス10大ニュース

2011年 アニメビジネス10大ニュース by アニメ!アニメ!

 1. 東日本大震災でアニメイベント多数中止
 2. 角川グループ メディアファクトリーを買収
 3. 日本テレビ マッドハウスを子会社化
 4. テレビ東京 中国で日本アニメの同日配信スタート
 5. オリジナルアニメにヒット作続出
 6. 米国アニメ会社 ファニメーション MBO
 7. スタジオディーンにイマ・グループ出資
 8. アニメスタジオ3社が集結 ウルトラスーパーピクチャーズ設立
 9. アニメ作品、アニメイベントのライブ配信が盛況
 10. ワーナー・ブラザース アニメ製作に本格参入

[震災がもたらしたもの]

 アニメ分野に限らず、2011年に最も大きな出来事は、3月11日起きた東日本大震災であろう。多くの死者・負傷者を出し、ライフラインの切断、建物・施設の倒壊など多くの人に深刻な影響を与えた。
 アニメ業界では春の大型イベントのシーズンだったこともあり、東京国際アニメフェア2011やアニメコンテンツエキスポなど多数のイベントが中止になった。エンタテイメントであるアニメが社会に果たせる役割について、アニメを作る側、観る側から多くの人が考えたに違いない。

[アニメ企業はどこに向かう]

 アニメ関連企業の再編は、ここ数年の継続的な動きだ。2011年も幾つかの動きがあった。角川グループホールディングスによるメディアファクトリーの買収、日本テレビ放送網によるマッドハウス子会社化は特に大きなものだった。
 角川グループは、リクルートからメディアファクトリーの発行済全株式を80億円で取得した。メディアファクトリーの事業はアニメだけでないが、アニメ企画、ビデオパッケージ発売で存在感が大きい企業である。さらに、近年、マンガに続き、アニメ原作の供給元となっているライトノベルの有力出版社でもある。角川グループはメディアファクトリーを傘下に置くことで、男子向けライトノベル市場のおよそ9割を押さえる。
 日本テレビはマッドハウスの出資比率を84%超まで大幅に引き上げ、子会社化した。旧親会社インデックスが業績不振で株式を手放したものだが、マッドハウスの国内外での高いブランド力が魅力的な資産と映ったとみられる。また、テレビ局がアニメやコンテンツの権利ビジネスに関心を強めている側面も反映しているだろう。
 また、老舗のアニメ制作会社では、4月にスタジオディーンがカプセル玩具などのイマ・グループから出資を受けその傘下に入った。さらに2010年にパチンコ関連機器のオーイズミの傘下に入ったAICは、2011年3月に、今度はその株式をソフトウェア開発のアプリックスが取得した。短期間に2度、親会社が変わることになった。

[新設会社の動向]

 マッドハウスが日本テレビの子会社化になる一方で、同社から新たな動きもあった。マッドハウスの創業メンバーであり、同社の代表取締役を務めたこともある丸山正雄氏が、2011年夏に新たな会社MAPPAを立ち上げて、マッドハウスを離れた。また、『時をかける少女』、『サマーウォーズ』と2作品にわたりマッドハウスで作品を手がけた細田守監督も、プロデューサー齋藤優一郎氏と新会社スタジオ地図を立ち上げた。いずれも今後もマッドハウスや日本テレビと連携したビジネスを続けると見られるが、アニメ企画部門が社外に出るかたちだ。
 機動力のある小さな会社と言う点では、4月に博報堂DYと神山健治監督らが設立したSTEVEN’STEVENも気になる存在だ。こちらはアニメをコアにした様々な周辺事業の開拓が目指されている。監督が自ら経営の一翼を担い、出資することも注目された。
 8月に設立されたトリガーは、ガイナックスから監督、アニメーター、プロデューサーが独立したものだ。さらに同社は10月にCGアニメのサンジゲン、山本寛監督を中心としたOrdetの3社と共同持ち株会社ウルトラスーパーピクチャーズを設立、クリエイター主導のアニメ会社の模索が続いている。

[2011年 中国市場への新たな挑戦]/[北米市場激変]
[「同時展開」がキーワードに]/[オリジナル作品の活躍]/[体験型映像ビジネス:ライブ配信]