ゴンゾ24年3月期中間 大型作品なく売上3億68百万円

 アニメ製作会社ゴンゾの平成24年3月期中間決算(23年4月~9月)が明らかになった。関連会社を含む連結決算は売上高3億6800万円、前年同期比32.7%減と大きく減らした。営業利益は2800万円、経常利益は200万円、前期からの黒字基調を維持した。
 一方、純利益はマイナスで、4200万円の赤字だった。これは同社が出資するコンテンツファンドのGDHエンターテイメントファンド1号、ジャパンエンターテインメント投資事業有限責任組合、コンテンツ・ファーム・コントリビューション投資事業有限責任組合の出資金を減損処理したためである。

 売上高は22年3月期中間の12億6200万円、23年3月期中間の5億4700万円、今期の3億6800万円と減少傾向が続いている。これは今期は中間期までに大型作品がなかったためである。期間中のアニメ制作実績は1億2500万円にとどまっている。売上の多くは、これまで製作した作品のライセンス販売に支えられた。
 一方で、アニメ制作の受注残高は、大幅に伸びている。下期、2011年10月以降に大型テレビ番組を制作していることから、同社の売上高は下期に大きく反転するとみられる。
 ゴンゾは、ファン向けアニメでのコストマネジメントの成果が表われ、安定的に黒字が出る体質になったとしている。今後は、安定的な収益の確保と成長分野での事業推進を目指す。

 そうした成長領域として、ゴンゾは3つのプロジェクトを挙げている。いずれも海外に関連するものである。ひとつは「GONZO+」と名付けたグローバル事業である。米国でヒットした「アフロサムライ」シリーズの展開が中心となる。今後は実写化権を獲得した北米独立系映画製作社Indominaグループの実写映画化の実現進展に期待する。
 また、マレーシアでは政府直系の組織FINAS(マレーシア映画振興公社)、大手アニメ制作スタジオFUNCELと共同でアニメ制作プロジェクトを推進する。さらに中国では大手メディア企業との共同製作プロジェクトの実現に向けて動いているという。拡大するアジアのアニメビジネスを取り込むことで成長を目指す。

ゴンゾ http://www.gonzo.co.jp/