東映アニメ業績予想引き上げ プリキュア映画 、DVD好調

 国内最大手のアニメ制作会社である東映アニメーションは、9月28日に同社の第2四半期の業績を上方修正すると発表した。これまで81億円としていた連結売上高は、10%強上積みした89億7000万円に変更された。また、営業利益は8億円から9億6000万円、経常利益は9億円から11億6000万円、そして第2四半期までの純利益を6億円から7億1000万円に引き上げる。

 東映アニメーションは第2四半期の業績予想の修正理由について、劇場映画の興行成績やDVD販売の好調を理由にあげる。映画では3月に劇場公開された『映画 プリキュアオールスターズDX』がシリーズ過去最高の10億円を突破したことが伝えられており、同作の貢献が大きかったようだ。
 ビデオパッケージ商品では、9月9日の発売後、売上好調とされている劇場版『銀河鉄道999』シリーズのBlu-Ray Discが大型商品になっている。
 また、遊技機関連の事業展開や商品販売部門も好調だったとしており、アニメ制作以外の分野での事業展開に成果を残すことが出来た。

 ただし、修正後の業績予想でも、過去最高の売上を記録した前年の上半期売上高106億1300万円を下回る。また営業利益、経常利益も半減する。
 これは東映アニメーションが、もともと現在のアニメ業界の厳しい環境を前提に保守的な見通しをしていたためである。一方、純利益は前年の4億1800万円から大きく伸びる。

 第2四半期の業績予想を修正した東映アニメーションだが、通期業績の見通しは変更されていない。これについて東映アニメーションは、業界環境の厳しさから不確定要素が多いためとしている。
 それでも平成22年度3月期下半期の見通しは明るいと思われる。好調が伝えられた劇場アニメーションは、プリキュアシリーズの新作『映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?』が10月31日に公開する。12月12日には、原作マンガ単行本の売れ行きやテレビシリーズの視聴率が堅調な『ONE PIECE』の劇場映画『ONE PIECE FILM Strong World』が公開する。さらに10月3日には『とびだす!3D東映アニメまつり』もある。劇場映画での積極的な展開が見られるためだ。

 また、上半期好調だとしていたDVD販売も、『ドラゴンボール改』や『美少女戦士セーラームーン』のDVD‐BOXといった有力商品が第3四半期以降に登場する。同社の控えめな予想を考えると、下半期も当初予想を上回って来る可能性は高い。
 あとはアニメ業界全体の動きであるアニメ制作本数の減少が、今後東映アニメーションにどの程度影響を与えるかである。東映アニメーションの言う不確定要素は、こうした部分が大きいだろう。

東映アニメーション http://corp.toei-anim.co.jp/