電子書籍のイーブック第3Q決算 通期売上20億ペース

 電子書籍の大手イーブックイニシアティブジャパンは、12月8日に東京証券取引所マザーズ上場後初となる4半期決算の発表を行った。
イーブックは2011年10月28日に電子書籍専業企業として初の株式上場を果たしている。また電子マンガ事業の大手でもある。その決算からは市場の成長性から大きな関心を集めている電子書籍・マンガ市場の現況も垣間見える。

 発表によれば平成24年第3四半期(23年2月~10月)までの売上高は15億1500万円、営業利益が2億5800万円、経常利益2億4400万円、4半期純利益は2億4400万円だった。
 また、通期売上高は19億8800万円、営業利益2億3100万円、経常利益2億円、純利益1億9900万円を見込む。これは前年比で売上高で1.67倍、営業利益で2.43倍、経常利益と純利益で約2倍となる。市場の成長もあり、同社の事業が急成長していることを窺わせる。

 事業の中心は、全体の9割以上を占め、第3四半期までに13億9900万円となった電子書籍配信事業である。自社ブランド「e-book」を通じて各出版社の書籍を配信する。
 配信の主力はマンガで、イーブックは期間中にマンガを中心にタイトル強化を図った。本年10月末時点でのランナップは5万冊を超える。このうち男性向けのマンガが2万5830冊、女性向けのマンガ1万6830冊である。マンガが全体の8割を占めることになる。マンガに比べて一般書籍のデジタル化が遅れている電子書籍市場の現状がイーブックの決算から理解出来る。
 売上については、期間中行った「講談社スタート! 夏☆電書」キャンペーン、女性マンガの販促キャンペーンが効果を発揮したとしている。今後はスマートフォン向け、タブレット向けの利用者拡大を目指す。

イーブックイニシアティブジャパン http://corp.ebookjapan.jp/