2005年3月期GDHの決算 売上高42%増 経常益63%増

 昨年10月に、東京証券取引所マザーズ市場に上場するアニメ製作会社GDHが上場後初の本決算を発表した。発表された17年3月期の連結決算数字は、売上高、経常利益とも非常に好調であった。売上高は62億9000万円(前期比42.4%増)、経常利益は4億6000万円(同63.1%増)と同業他社と比較しても極めて高い成長を遂げている。
 
 こうした好調な業績は、GDH事業全般の高い成長性に支えられている。同社の事業は、主にアニメーション制作を主体とする制作事業と二次利用権の窓口権料や、版権管理によるライト事業から成り立つ。それぞれの17年3月期の売上高は制作子会社GONZOを中心とする制作事業が33億6000万円、ライツ事業は27億8000万円になっている。金額的には制作事業のほうが大きいが、伸び率ではライツ事業のほうが高くなっている。
 また、海外ビジネスについては、今期の連結決算における全体の売上高比率は18.5%となっており、特に北米市場での売上高比率が12.9%である。これは、米国市場で評価の高いGONZOブランドといったイメージを裏付けている。一方で、欧州が4.2%、アジア・オセアニアが1.4%となっており、今後、特にアジア地域でのビジネスの開拓の余地がありそうだ。

 同社は来期も売上高80億円(前期比27.1%増)、経常利益5億8000万円(前期比24.3%増)と高い成長を見込んでいる。しかし、制作事業の受注残高が前期の約2倍近くあることなどから考えれば、決して実現達成不可能な数値ではない。また、来期は制作会社GONZOブランドの確立を図る一方で、実写映像への進出などの事業の拡大を目指している。 
 来期の目標を達成できれば、GDHの売上高は東映アニメーションやサンライズ、トムス・エンタテイメントといった大手制作会社に次ぐ位置を確かにする。さらには、会社規模で、そうした会社を射程圏内に入れることになるだろう。
 そのためには中長期の目標にも掲げられている子供市場と劇場アニメーション市場への参入の成否が、今後の成長の鍵であるといえる。来年夏公開予定の大作劇場アニメ『ブレイブストーリー』や現在放映中の子供向けTVアニメの『トランスフォーマー』などが相次で登場する2005年、2006年のビジネスの行方がGDHの未来を決めそうだ。