ニコニコ動画の年商100億円に ドワンゴ通期決算発表

 モバイル・ネット事業のドワンゴは、11月10日に平成23年9月期通期決算を発表した。連結売上高はモバイル事業が減収となったが、ポータルサイト事業のニコニコ動画の成長から12.9%増の342億9800万円となった。
 一方、利益面ではモバイル事業が減益、ゲーム部門の赤字転落をポータルサイト事業の伸びでカバー出来なかった。営業利益は16億7100万円、経常利益14億7300万円、当期純利益12億3800万円である。

 モバイル事業は一部サイトのIP移管もあり、売上高167億8200万円、営業利益32億9300万円である。着うた、着うたフルの楽曲ダウンロードの減少による著作権等使用料が想定を下回ったものの減収減益である。
 ゲーム事業では据置型、携帯型ゲーム機向けが軟調だった。『喧嘩番長5~漢の法則~』、『侍道4』、『Dragon Age : Origins』が売上に貢献した。ソーシャルゲーム向けでは『喧嘩番長 全国制覇』が収益に貢献した。売上高は58億6400万円、1億5500万円の営業損失である。

 ニコニコ動画の運営を手がけるポータル事業は、引き続き成長が続いている。平成23年9月末の段階で、登録会員数2369万人、ニココニコプレミアム会員は前年の98万人から139万人に拡大した。ニコニコ動画モバイル会員も687万人となった。
 売上の柱であるプレミア会員の増加と、さらに広告収入、アフィリエイト収入、ポイント収入も伸長したことから、売上高は100億8100万円と前年の63億4400万円を大きく上回り100億円を超えた。営業利益も2300万円から6億7000万円に伸びた。

 しかし、ニコニコ動画に連動するかたちで始まったライブ事業は赤字だった。売上高2億3800万円に対して営業損失が7億5400万円である。これは昨年末にスタートしたニコニコミュージカル、この夏オープンした「ネットとリアルの融合」を掲げたライブスペース「ニコファーレ」などの大型投資が先行しているためである。投資の回収が今後の鍵になりそうだ。
 また、アニメやニコニコ動画発のコンテンツのCD、DVD、著作権利用料収入のその他事業も赤字だった。売上高は22億3700万円、営業損失は1億4600万円である。

ドワンゴ http://info.dwango.co.jp/