「劇場版 名探偵コナン」 中国で1500館 2000スクリーンの全国公開

(C) 2011 GOSHO AOYAMA / DETECTIVE CONAN COMMITTEE

 国内外で人気の高い『名探偵コナン』の劇場アニメ最新シリーズが、中国で大規模公開される。11月4日よりシリーズ第15作『名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)』が中国でロードショーをスタートした。公開にあたっては全国1500館を確保、およそ2000スクリーンとこれまでにない規模となった。
 同作の劇場シリーズでは、昨年春に『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』を500館規模で公開を実現し好評を博した。今回は前回の3倍規模となった。

 『名探偵コナン 沈黙の15分』の中国公開は、この昨年の好評を受けてのものだ。本作の製作委員会のメンバーで海外販売も担当するトムス・エンタテインメントは、中国政府配給機関が希望する時期として秋公開が選ばれたとする。
 公開にあたっては、上映用フィルムを全てニュープリントにした。上映は日本語字幕版、吹き替え版の双方を用意する。さらに、プリント上映とデジタル上映の両方を行う。
 
 中国は海外映画の映画に本数制限を設けている。このため限られた上映作品枠の確保を巡って各国の大作映画が厳しい競争をしている。日本映画、日本のアニメーション映画の公開本数も限定されている。こうしたなかでの大規模な全国公開は、大きな成果となる。
 トムスはこれまでに『名探偵コナン』劇場シリーズの同一作品を、日中両国で同年に公開することを目指してきた。今回の公開は、対話重視の地道な営業活動の結果とする。
 また今回の劇場公開は、中国での劇場版「名探偵コナン」シリーズの位置づけこれまで以上に強力にするとし、今後は放送や配給、ビデオ販売にもつなげることを目指す。さらにアジアでの作品ブランドの強化にもつなげる。

 これまで日本アニメの輸入を厳しく制限してきた中国政府だが、最近になり変化の兆しも見える。日本と中国の共同製作プロジェクトが相次ぐ一方で、劇場公開や一部の放送局で日本の劇場アニメが単発的に放映されるケースが出ている。今回のケースもそうした、中国側の微妙な変化を感じさせる。

トムス・エンタテインメント http://www.tms-e.co.jp/