東映アニメ第2Q 半期過去最高 海外番販、イベントも好調

 東映アニメーションは、10月27日に平成24年3月期第2四半期(23年4月~9月)の決算発表をした。強力なタイトルを複数抱えることから業績は引き続き好調で、第2四半期まで連結売上高は前年同期から46.1%増の162億7600万円である。これは半期売上高としては、同社の過去最高となる。
 また、営業利益は26億9300万円(同85.5%増)、経常利益は28億8400万円(同76.3%増)、四半期純利益は17億4900万円(同75.8%増)である。いずれも大きな伸びとなった。

 部門ごとでは映像製作・販売事業、版権事業、商品販売事業、イベント事業のいずれもが売上高、営業利益とも前年を上回った。各部門で『ワンピース』、「プリキュア」シリーズが好調で、さらに同社のライブラリーを活かした海外事業、新規事業がこれを支えている。
 映像製作・販売事業の売上高は51億9400万円(前年同期比35.9%増)、営業利益は5億7100万円、版権事業の売上高は51億3600万円(同27.0%増)、営業利益は23億300万円(同26.5%増)。商品販売事業売上高は41億7200万円(同42.2%増)、営業利益は2億7200万円(同129.1%増)である。

 ただし、各事業をさらに細かく見ると前年を下回った部門もある。製作収入が大きく減少した劇場アニメ部門、為替の影響などもあった版権事業海外部門などである。好調部門がそうした部分を大きくカバーしたかたちだ。
 逆に好調だったのは、まずテレビアニメ部門、パッケージソフト部門、いずれも大幅な増収である。海外番組販売も『ワンピース』と『ドラゴンボール』のテレビ放映権がヨーロッパで好調、『ドラゴンボール』は北米向けビデオパッケージで大幅な増収だった。
 国内版権は、『ワンピース』が圧倒的である。国内版権売上高47億3600万円のうちおよそ半分の23億8000万円を稼ぎ出し、2位のプリキュアシリーズ4億2500万円を大きく上回った。
 また、ドーム会場やテーマパークでのキャラクターイベンに力いれたイベント事業売上高は17億8600万円と前年同期の約4倍と急伸している。営業利益は1億4500万円(同54.9%増)も伸びた。

 東映アニメーションは通期でも過去最高の連結売上高290億円を予想する。同社は会社創立から50周年を越えることから老舗企業と見られることが多い。しかし、実際には老舗であると同時に、今期の業績をみてもかなりの成長企業である。
 同社の12年前、1999年の年間売上高は100億円であった。初めて200億円を越えたのは、2005年の6年前、過去10年余りで売上を3倍に伸ばしたことになる。
 しかし、一方、国内アニメ市場自体の成長率はこれほど大きいわけではない。今後のさらなる事業成長を目指すのであれば、従来分野以外への進出も重要になる。
 そこで東映アニメーションが掲げるのはオリジナル映画の製作、CG作品の企画・製作、海外事業、配信事業である。決算説明会では、オリジナル映画では制作進行中が伝えられる『虹色ほたる』、CG作品では『聖闘士星矢』、海外市場では『一休さん』、『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』などが言及されている。

東映アニメーション http://www.toei-anim.co.jp/