2009年のMIPCOM ゲーム産業に接近

 世界最大級のメディアコンテンツ・番組見本市であるMIPCOMが、10月5日から9日までフランス・カンヌで開催される。世界各地から最新の映像番組を売買するために、映画・テレビ業界の専門家が南仏のリゾート都市に集まる。
 MIPCOMは見本市である同時に、情報交換の場でもある。今年は『ザ・シンプソンズ』の20周年を記念した講演会をはじめ、基調講演を中心におよそ50近くの講演・セミナーが設けられる。そのテーマは、資金調達やIPTV、動画配信など最新の映像業界のトレンドを反映したものだ。
 また、近年注目を浴びるテレビ番組のフォーマットビジネスのセクションでは、AKB48のフォーマットの創始者として日本のプロデューサー秋元康氏も登壇する。AKB48の国際展開をも感じさせるものだ。

 そうしたMIPCOMが今年特に力を入れるのが、ゲームである。「ゲームス2TV2ゲームス・サミット:Games2TV2Games Summit」と名付けた大型セミナーを実施する。
 イベントではオンラインゲームを含めた世界のゲーム産業のキーパーソンを招くとしている。ヨーロッパゲーム開発者会議の代表Fred Hasson氏らが講演を行う。MIPCOMでは、ゲームソフトやオンラインゲームのライセンスビジネスの場になることを期待するとしている。

 MIPCOMを運営するリード・ミデムは、数々の国際見本市を開催する。近年は、北米でポップカルチャーイベントであるニューヨークコミコンを成功させている。エンタテイメント産業に力を入れるリードは、新たにゲーム業界をビジネス領域として視野に入れているようだ。
 もともとMIPCOMは、テレビ番組の見本市としてスタートしたが、近年は映像メディアを巡る環境が急変しており、見本市のプログラムもそれに対応している。これまでにも、モバイルや動画配信などの特集も組んでおり、今回は映像メディアとやや異なるゲーム業界にウイングを広げる。

 一方、子供番組の見本市であるMIP JUNIORは、今年も健在だ。MIP JUNIORは子供番組にフォーカスするとしているが、その大半がアニメーション番組となっている。欧米、アジアをはじめとするアニメーション番組が一同に介する。
 こちらの講演・セミナーのゲストも、各国を代表するテレビ局や制作会社、関連機関の名前が目白押しだ。講演・セミナーのテーマには、ライセンスやマーチャンダイジング、そしてオンラインゲームが並ぶ。

 日本からは10月3日に行われるバイヤーの立場から構成するシンポジウム「IT’S A BUYERS’ MARKET: SO WHAT DO THEY WANT?」でNHKの土橋圭介氏が登壇する。
 また、10月4日に開催される「MEET THE LICENSING EXPERTS」では、先頃、親会社の小学館、集英社が仏独の大手ディストリビューターを買収して話題を呼んだVIZメディアヨーロッパのPascal Bonnet氏、東映アニメーション ヨーロッパの風早完次氏らが登壇する。

MIPCOM  http://www.mipworld.com/en/MIPCOM/
MIP JUNIOR  http://www.mipworld.com/en/MIPJUNIOR/