新マンガ誌「HEROS」世界を目指す コミック単行本も予定

 小学館クリエイティブと同社が出資する株式会社ヒーローズは、11月1日に新しいマンガ雑誌「ヒーローズ」を創刊する。発行元はヒーローズ、発売を小学館クリエイティブが行う。
 新雑誌は世界に通用するエンタテインメントを掲げ、制作当初からそうした視点を持つ。そのうえで作品の制作は従来と異なるスタジオ方式を導入し、さらに海外の才能ある作家も制作に参加するとしている。マンガの創りかた自体を新しく生み出すことを目指す。
 また、当初取り組む作品は、「ヒーロー」をコンセプトにする。これについてヒーローズは、ヒーローこそが世界に通用する最強のエンタテインメントであると説明する。

 雑誌「ヒーローズ」の流通についても新しい仕組みとなる。国内最大手のコンビニエンストアチェーンであるセブンイレブンと手を組み、セブンイレブンの店頭限定で販売を行う。
 同社チェーンは国内に1万3000店以上あることから、新雑誌を一気に全国くまなく流通させることが期待出来そうだ。販売店を限定することでマーケットを狭めるようにも見えるが、この大規模な流通を持つセブンイレブンの積極的なプロモーションにより大きな期待をかけるとみられる。挑戦的な取り組みとなっている。
 また、9月21日の両社の発表によれば、「ヒーローズ」の創刊半年後にはマンガ単行本の発行も予定している。こちらは書店やより幅広いコンビニエンストアも含めた流通を視野に入れている。

 株式会社ヒーローズは2010年4月に小学館クリエイティブとフィールズにより設立された。資本金1000万円のうち51%を小学館クリエイティブが、49%をフィールズが出資する。
 フィールズはグループ企業としてアニメ製作のルーセントピクチャーズ、CGのデジタルフロンティア、特撮の円谷プロダクションを抱える。こうしたコンテンツグループと小学館クリエイティブが長年培ってきた書籍やマンガ、雑誌編集・制作のノウハウを結びつける狙いがあるとみられる。
 新会社は設立当初は異業種のタッグとして注目された。しかし、マンガ制作の在り方やビジネスモデルまで様々な部分で、今後新しい動きがある。この秋以降は、そうした動向からも目が離せない。

小学館クリエイティブ http://www.shogakukan-cr.co.jp/
ヒーローズ http://www.shogakukan-cr.jp/heros_web/