電子マンガ配信世界最大級のイーブック 株式上場へ

 電子書籍配信で国内大手の株式会社イーブックイニシアティブジャパンが、東京証券取引所マザーズ市場に上場する。9月22日に東京証券取引所が上場承認をした。
 今後上場に合わせた株式公募、売出しを行ったうえで、10月21日に上場となる。公募価格は10月19日に決定する予定だ。主幹事証券は、大和証券キャピタル・マーケッツが担当する。

 イーブックイニシアティブジャパンは2000年に設立された。サイトebookJapanを通じて電子書籍配信事業をおこなっている。早くから大手出版社の作品を多く配信し、存在感を高めてきた。
 とりわけマンガ作品に強みを持っている。現在の販売する電子書籍のラインナップは5万冊以上、このうち4万冊以上がマンガとなっている。これはコミックス/マンガの電子版の提供では世界最大級である。電子マンガ配信の普及と伴に成長している企業と言える。

 東京証券取引所に提出された資料によれば、同社の平成23年1月期の売上高は11億9800万円(前年比21.5%増)だった。営業利益は9500万円、経常利益は9500万円、当期純利益は9400万円である。売上高は21年1月期が8億5700万円、22年3月期が9億8200万円(前年比14.6%増)と順調に成長していることが分かる。
 また、営業利益は21年、22年がそれぞれ1500万円、2100万円、当期純利益が1400万円と2000万円で黒字を維持している。電子書籍ビジネスの収益化が問われるなかで注目される存在だ。

 2010年から大きな注目を浴びる出版のデジタル化の波も同社の事業を後押ししそうだ。同社は2010年7月にiPad向け専用サイトの開設、同9月にAndroid端末用ブックリーダーをリリースしている。
 この結果、2011年8月にはスマートフォン・タブレット向けの月次売上高がPC向けのそれを逆転している。スマートフォン、タブレットの普及の波に乗ったかたちだ。上場後は、電子書籍関連株として注目を浴びそうだ。

イーブックイニシアティブジャパン http://corp.ebookjapan.jp/
東京証券取引所  http://www.tse.or.jp/