マンガ出版社の応援プロジェクト コミックフェスを東北で

 日本のコンテンツ産業、クリエイティブ産業を世界に発信する統合型イベント・コフェスタのオープニングが9月13日に行われた。ゲーム、アニメ、キャラクター、放送、音楽、映画、ファッション、デザインまで、様々なイベントが、9月以降に立て続けに開催される。
 そのなかでマンガ分野は、これまでとは少し違ったイベントが企画されている。2011年11月1日から2012年1月まで行われる「コミック フェスティバル in 東北」である。

 「コミック フェスティバル in 東北」は、副題に「コミック出版社東北応援プロジェクト」としている。国内のマンガ出版社が協力して、東北地域で様々なマンガ関連イベントを企画する。3月に起きた東日本大震災の影響で、いまだ厳しい状況にある地域も多い東北からマンガ文化を発信する。
 プロジェクトの中心となるのは仙台市で、ここでマンガ家やマンガ編集者、さらにアニメや電子コミックの制作者などをゲストに招き講演会やセミナーを開催する。とりわけマンガ関連のクリエイターを目指す若者を対象とする。さらに電子コミックの紹介、作家による被災地応援イラストメッセージの展覧会なども予定する。
 イベントは仙台市だけにとどまらない。東北6県の書店にて、東北地域限定の特別版コミックスの販売、ポストカードプレゼントキャンペーン、作家のサイン会などで、東北地方のマンガ文化を盛り上げる。

 マンガは国内有数の有力コンテンツだが、これまではコフェスタではやや曖昧な存在だった。各産業に対応したイベントがそれぞれ行われる中、マンガは2007年から2009年は、ライトノベルやゲームを含んだ秋葉原エンタまつりの中に含まれるのみで独自の企画を持たなかった。
 2010年は、注目の高いデジタルパブリッシングを切り口にした電子書籍・コミック サミット in 秋葉原が実施されている。2011年は、東北応援をテーマに独自のイベントを企画する。

 コミック フェスティバルのようにそれ自体をテーマにはしなくても、震災復興応援は本年の各イベントに色濃く反映することになるだろう。エンタテイメントが多いコンテンツだけに、厳しい時だからこそ日本全体に笑顔を運ぶことが期待される。
 コフェスタでは実行委員会のオリジナルイベントでも、震災復興応援を取り上げる。「こどもコ・フェスタin東北~こどもは考える・未来の創造」が行われる。未来のクリエイターである子どもたちにコンテンツとの出会いの場を提供するものとなる。