角川G 中国で月刊マンガ誌発売 ハルヒやガンダムも

 9月5日、角川グループは中国にて日本の出版社としては初になる月刊マンガ誌を発売した。同グループが2010年4月に中国国営の出版社グループ湖南中南出版伝媒集団と共同出資で設立した広州天聞角川動漫有限公司(天聞角川)が発売する「天漫」である。
 「天漫」は日本のマンガの翻訳作品と、中国オリジナルのマンガを掲載する。日本のコンテンツの中国展開と中国での独自コンテンツの開発で、中国のエンタテイメント市場の開拓を目指す。

 日本からの翻案作品には、角川グループのなかでも特に人気の高い作品が並ぶ。ガンダムシリーズの最新作『機動戦士ガンダムUC』、『涼宮ハルヒの憂鬱』の中国コミカライズ版が掲載される。さらに9月20日に『新世紀エヴァンゲリオン』のマンガが天聞角川より発売されるのに先立ち、そのオリジナル版も掲載する。人気コンテンツを並べることでユーザーの獲得を目指すとみられる。
 中国のコンテンツでは、中国で広く知られたマンガスタジオ北京顔開文化発展(顔開スタジオ)、夏天島(サマー・ズ―)と連携、所属作家の連載を掲載。中国最大のオンラインゲーム『仙剣奇侠伝5』のコミカライズド版、中国の人気マンガ家Buddyさんとマンガ原作者の風息神泪さんによる『初・未ONCE AGAIN』などが目玉になる。

 天聞角川は、角川グループが49%、湖南中南出版伝媒集団が51%の出資で2010年4月に広州で設立された。同社は日系企業としては初めてとなる中国での出版販売ライセンスを取得している。
 事業にあたっては、既に大きな実績をあげている台湾でのノウハウを活かす。日本だけでなく、台湾から編集者を派遣している。
 角川グループによれば、これまでに現地で70点以上のライトノベルを発売し、今年5月には『涼宮ハルヒの驚愕』の国内との同時発売も実現した。同社は既に着実な成果をあげているという。

 創刊号は204ページで価格12元、中国全土で発売する。その後は、月刊ペースで毎月5日に発売となる。
 また、角川グループの角川書店が国内で毎年開催している「角川漫画新人大賞」に、中華圏に在住者を対象にした天聞角川特別賞を設けることを「天漫」誌上で発表した。昨年の天聞角川設立発表の際に言及された中国でのクリエイター人材発掘に積極的に関わる。
 さら「天漫」を通じて、マンガのグッズ化、アニメ化、ゲーム化などの展開を中国でも行うとしている。角川グループの中国進出の大きな一歩となりそうだ。
 中国では、先日、講談社も中国の大手出版社と合弁会社設立を発表している。こちらも2012年に月刊マンガ誌を発売する。日本の大手出版社の中国進出が拡大しそうだ。

角川グループホールディングス http://www.kadokawa-hd.co.jp/

天漫
http://www.gztwkadokawa.com/zt/tianman/

発行: 広州天聞角川動漫有限公司
創刊日: 2011年9月5日
発行形態: 月刊毎月5日発売
価格: 12元  204 ページ
発売地区: 中国全土