Navarre社 米国アニメ流通会社ファニメーション買収へ

 米国のPCソフト・家庭用娯楽商品の流通企業ナバレ(Navarre)は、かねてから計画のあった日本アニメの大手流通業者であるファニメーション(FUNimation)買収のための資金調達に成功した。これによりナバレによるファニメーションの買収は実現に向かって大きく進みだした。ナバレは、この買収のための必要資金を大手ファイナンス会社GEコマーシャルファイナンスから最大1億6500万ドルの信用供与で調達する。
 ナバレとファニメーションは、この1月にナバレによるおよそ1億ドルから1億5000万ドルの現金と株式交換を組み合わせたファニメーション買収で合意していた。しかし、ナバレは米国債券市場の弱さから3月には予定していた1億2500万ドルの債券発行を断念しており、新たな資金調達手段を模索していた。今回の資金調達により、ファニメーションの買収計画は5月15日までに完了する予定である。

 今回の資金調達について、大手格付け会社のムーディーズとS&Pがそれぞれ信用供与に対する格付けを発表している。ムーディーズの格付けはB2、S&Pの格付けはBB-である。
 ムーディーズによれば、今回ナバレが買収するファニメーションのパブリッシングビジネスは伝統的な流通ビジネスより利益率が高いが、市場創出に失敗すれば先行投資が無駄になる高いリスクがあるとしている。
 さらに、ファニメーションの業績は日本アニメのライセンス収得において現在の経営人材に依存しており、もし現スタッフを失うことがあれば会社の業績と将来性についてマイナスの影響があるとしている。その一方で、現在の同社の主要作品のライセンスが今後数年間は期限が切れないとしている。さらに、ファニメーションの近年の売上高の変動率の高さはドラゴンボールや遊戯王など主要作品のリスクによるものだと述べている。
 一方、S&Pはこれまでのナバレのビジネスがニッチな家庭用娯楽とソフトの生産、流通業からのもので、その利益は限られたものであるとしている。そして、今回の買収で売上高と利益の変動率が拡大するとしている。また、今回のファニメーションの買収によりナバレは少なくとも7500万ドル以上の売上高増が期待できるとしている。