燃える萌え株 コンテンツ関連株はなぜ騰がる

 先日、日本の萌え市場を888億円と算出し話題を呼んだ浜銀総研が、新たにここ数日の株式市場における萌え関連銘柄の急騰についてレポートをまとめている。
 このレポートでは、ゲーム関連、コミック関連、アニメ・玩具関連の中から萌え要素の高い30社を取り上げて、それら4月1日の時価総額と先週末4月15日の時価総額を比較することでここ数日の驚異的な萌え関連株の急騰ぶりを紹介している。その中には、わずか2週間で株価が4倍になったオンラインゲーム会社のコーエーネットを筆頭に、ブロッコリー、アエリア、まんだらけといった企業が紹介されている。調査が抽出した萌関連30社銘柄全体では4月1日から15日の間に、時価総額で13.9%の上昇、アニメ・玩具関連が8.5%、ゲーム関連が17.8%、コミック関連が1.4%、それぞれ上昇したとしている。

 調査レポートでは、今回の急騰の原因をそうした企業には潜在的に新規事業の取り組みや新規公開株の影響、さらに浜銀総研のレポート自体が影響を与えたのでないかと分析している。
 しかし、レポート中ではこれらの株価は急激な高騰により割高感が現れているとしている。その一方で、萌えからさらに幅広いコンテンツ関連産業へと拡大する可能性も指摘している。

 萌え関連株の上昇は、調査レポートが指摘するように各対象企業に個別の上昇要因が潜在していたという事情もあるだろう。また、4月の新番組の時期と重なりアニメを中心としたコンテンツ産業に話題が集中しやすいといったこともある。
 しかし、一番の原因は株式市場それ自体の行き詰まり感にあるのではないだろうか。景気が一進一退を続ける中で通常の株が動きづらいため、何かしら目新しい材料があり株価の動き易い銘柄に投資家の買い物が集中したといえる。
 今回のそもそもの急騰劇の引き金となったと考えられるガンホーや株価の急騰したまんだらけ、コーエーネットといった株がいずれも市場流動性が低い小型株であることは無視出来ない。実際、コンテンツ関連でもバンダイや任天堂といった大型株は今回の急騰劇の恩恵をさほど受けていない。だから、今回の萌え株急騰劇は、相場が冴えない中の急騰ではなく、相場が冴えないからこその急騰劇といえるだろう。