ベストバイ第2Q 北米市場の映像・音楽パッケージ後退続く

 北米最大のエレクトニクス関連商品の量販チェーン店ベストバイ(BestBuy)は、9月15日に2009年第2四半期決算を発表した。
 第2半期までの売上高は昨年の187億9800万ドルから12.4%増の211億1700万ドルになった。また、営業利益は6億1600万ドルから5億7600万ドルに減少し、純利益も3億8300万ドルから3億1300万ドルに減少した。

 黒字決算で比較的堅調な業績を保ったベストバイの決算だが、ことDVD、CD、ゲームソフトなどのパッケージ商品の売上に関しては厳しい結果となった。
 売上高の増加にも係わらず、第2四半期単独のベストバイ既存店ベースの売上高は前年比3.9%減のマイナスである。今年の初めに大手の競合チェーン店サーキットシティ(Circuit City)が経営破綻をし、事業活動を休止している。ライバル企業がなくなった後のこの数字はやや厳しいものと言えるだろう。

 そして、売上高の減少分の多くは、前年比で23.4%減となった国内エンタテイメントソフト部門のよるものだ。エンタテイメントソフト部門は、DVDやブルーレイ、CD、ゲームソフトなどから構成されている。エレクトロニクス機器や家庭用品が比較的堅調だったなかで、不振が際立った。
 この結果、ベストバイの売上に占めるエンタテイメントソフト部門の売上高占有率は、16%から13%に低下した。これはエンタテインメントのパッケージ商品が、専門店の店頭で売れなくなっている傾向をあらためて示すものだ。

 こうした傾向はベストバイだけでない。既に書籍チェーンの大手ボーダーズは、DVD・CDコーナーの大幅縮小に動いており、DVDレンタルの大手Blockbusterはおよそ1000店舗近くを閉店する方針である。映像・音楽のネットショップ・サービスの拡大や、デジタル流通化が影響を与えているとみられる。
 ベストバイもデジタル化に対応して、自店舗をパッケージソフト販売からエンタテイメント情報・流通拠点とし、オンラインサービスを交えたビジネスを提供する構想を描いている。

 そうした中で、経営改革の一環として日本アニメの取り扱いの一部縮小に動いている。これは日本アニメの取り扱いを、都心の大型店に集中させるものである。
 今後も店頭での映像パッケージ販売の後退が続けば、マイナーカテゴリーであるアニメの店頭販売の縮小にさらに影響が及ぶ可能性もある。日本アニメの販売拠点のひとつとされるベストバイの業績と戦略の変化は、今後の日本アニメのDVD販売動向にも少なからぬ影響があるだろう。

ベストバイ(BestBuy) http://www.bestbuy.com/