講談社 中国でマンガ月刊誌を 現地出版と合弁会社

 講談社が中国でのマンガ事業に乗り出す。9月2日、講談社と中国の大手出版社の広西出版伝媒集団は、共同出資会社を設立し、2012年3月から現地で月刊マンガ誌を刊行すると発表した。新会社の出資比率は講談社49%、広西出版伝媒集団51%となる。
 新雑誌は10歳から15歳をターゲットにした少年マンガ誌で、講談社は作品づくりのノウハウやマーケット戦略などを提供する。また連載作品の単行本出版、アニメ化、商品ライセンス展開も視野に入れる。日本が得意とするクロスメディアを中国市場に導入するかたちだ。

 講談社はこれまで小学館、集英社などに較べて海外展開が遅れていた。しかし、ここ1、2年で海外戦略に急速に力を入れるようになっている。米国では現地子会社によるマンガ出版を開始、今年2月には現地のマンガ出版社ヴァーティカルへの出資も行った。
 今回の合弁会社設立で、北米市場に続き、中国市場の攻略も目指すことになる。日本マンガの翻訳出版でなく中国作家による雑誌としているのは、中国では出版は許可制となっており、日本マンガの正規出版の拡大が難しいという事情があるとみられる。
 また、日本アニメも現地展開が大幅に規制されており、マンガとアニメを連動させたマーケティングも取り難い。そこで中国作家の作品と日本のビジネスモデルを組み合わせた市場開拓を狙う。市場参入がとりわけ難しいとされている中国のエンタテイメント分野での講談社の取組みに注目が集まる。

 日本の出版社と中国の出版社による取組みは、角川グループも昨年春から開始している。角川ホールディングス・チャイナが湖南天聞動漫伝媒有限公司と広州天聞角川動漫有限公司を設立、角川グループのライトノベル、マンガの翻訳出版と中国オリジナルのアニメ、マンガの制作をする。
 こちらも角川グループが49%、湖南天聞動漫伝媒有限公司が51%を出資、中国の作家によるオリジナルコンテンツと日本式の人材発掘が事業に盛り込まれている。

講談社 http://www.kodansha.co.jp/