2004年国内オンラインゲームの市場規模 580億円に

 経済産業省関東経済産業局の任意団体である首都圏ベンチャーフォーラムの中にあるオンラインゲーム研究会は、このほど2004年の日本のオンラインゲーム市場についての調査をまとめた。調査は『オンラインゲーム市場統計調査報告書2005』にまとめられ、これまで統計の数字の取り難いといわれていたオンラインゲーム市場を様々な面から明らかにしている。今後、オンラインゲーム市場を分析するうえで大きな参考となりそうだ。
 今回の数字は、ゲームソフトパブリッシャーへの聞き取り調査によってなされている。通常の消費者の購買行動から調査を考えるのと異なり、オンラインゲーム市場に対する新たな調査方法としてこん点でも興味深い。

 今回の調査で特に重要な点は、これまで数字がなかなか掴めないとされてきたオンラインゲームの市場規模を算出した点である。この調査によると、オンラインゲーム市場は全体で約580億円である。内訳は、パッケージソフトの売上げが約212億円(PCゲーム6割、テレビゲーム4割)、オンラインゲーム運営事業が約367億円となっている。
 また、2004年時点でのオンラインゲームの登録者は約1940万人、課金会員は約265万人としている。この数字には休眠会員や各種ゲームでの重複会員も含むが、登録者数の意外な多さとそれに対する課金会員の少なさが際立ったかたちとなっている。登録会員の中心は20代でほぼ半数を占めている。

 この全体の市場580億円という数字は、ファミ通が推定している2004年の市場規模523億円とも近い数字でもある。日本のオンラインゲーム市場の規模は500億円から600億円の間にあると考えてよいだろう。そうすると、2004年にはオンラインゲーム市場はゲームソフト市場の約3160億円の1/6から1/5の規模に達していることになり、既にかなり大きな市場に育っていることが判る。
 またオンラインゲーム市場を計算に入れると、1990年代半ばから一貫して縮小を続けてきた国内ゲーム市場が昨年の時点で反転していたことになる。これは縮小傾向と言われてきた国内ゲーム市場にとって、好調な携帯ゲームの売れ行きと共に明るいニュースといえるだろう。