BIGLOBE 米国コミックスのIDW作品 日米で電子配信 

 インターネット関連事業の大手NECビッグローブは、同社の運営する電子書店TOP BOOKSと海外向け電子書店SUGOI BOOKSの双方で、アメリカンコミックスの配信をする。8月26日に、米国の有力コミックス出版社IDW Publishingの人気22作品のサービス提供を開始した。
 配信作品には米国アイズナー賞受賞の『ロック・アンド・キー(Locke and Key)』シリーズや劇場映画化もされた『ロケッティア(Rocketeer)シリーズ、さらに人気映画やテレビドラマのコミカライズである『トランスフォーマー』、『ドクター・フー(Doctor Who)』、『トゥルーブラッド(True Blood)』などが並ぶ。
 サービス開始にあたっては、第1話の期間限定無料キャンペーンを行っている。日本ではTOP BOOKSで購入するポイントでの支払い、SUGOI BOOKSでは各話99セントから1ドル99セントで販売する。

 マンガの電子書店サービスが、近年は国内から海外展開するケースが増えている。しかし、ほぼ同様のシステムを利用した日米同時販売は珍しい。
 TOP BOOKSとSUGOI BOOKSは、2011年4月より国内外同時展開のサービスを開始した。BIGLOBEが作品翻訳や電子化、販売をサポートしている。現在は、Android端末での提供だが、iPhone/iPadやSymbian、BlackBerryでの展開も目指している。国内だけでなく、日本マンガの海外配信によるビジネス展開を目指す。

 一方で、国内マンガの海外配信事業は、本年8月17日にスタートしたJMangaをはじめ競争が増している。そこで、BIGLOBEは逆に米国のアメリカンコミックスを日本に紹介することに新たなニーズを見出そうしているようだ。
 IDWは米国のマーベルコミックスやDCコミックスから大きく引き離されてはいるものの、同国第3位のコミックス出版として健闘している。とりわけ近年は、映画・テレビのヒット作のコミカライズドに力を入れることで業績を伸ばしている。
 国内では近年、アメリカンコミックスやフランス・バンドデシネに注目する動きが出ているが、翻訳出版はまだ限られている。今回のビッグローブの試みは、電子出版を利用することでアメリカンコミックスの日本での紹介を広げることになる。ビッグローブは本年末までに、IDWの作品およそ1000冊をTOP BOOKSとSUGOI BOOKSで提供するとしている。
電子書籍と海外については、これまでは日本のマンガの海外展開に焦点があたりがちだった。しかし、デジタル化の進展は、翻訳、マーケットサイズ、流通の点でこれまで障害の多かった海外作品の日本展開にも大きな力を発揮する可能性がありそうだ。

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