中国のアニメ産業も成長中

 2004年12月7日の人民日報日本語版は、“アニメ産業のてこ入れに効果 国内産業も人気浮上”との記事の中で最近の中国市場での国内産アニメの成長を伝えている。この記事によると、北京電視台、湖南電視台、上海電視台、中央電視台といった大手TV局でアニメ専門チャンネル開設や国産アニメの放映時間、回数を増加が相次いでいるとしている。さらに、省クラスの局でも同様の傾向である。2004年度に計画された国産アニメの製作は180本、約3300時間にもなる。TV放映の際の放映権料はこれまでの国産アニメ番組の相場は1分につき3~5元(66円~110円)であったが、今では最高で1分につき2千元(44,000円)に上昇したという。また、国産アニメのキャラクターグッズの増加や大学など高等教育でアニメ関連専攻の急増などアニメ業界での産業意識が急激に強まっていると述べている。
 
 こうした、アニメ産業の発展やアニメ作品放映の大幅な増加は日本アニメのチャンス拡大につながりそうだが、話はそれほど簡単ではない。近年の日本アニメの成功や、ハリウッドの大作劇場用アニメーションの相次ぐメガヒットにより世界各国で産業としてのアニメーションが注目され、政府自らが産業を支援するケースが増えている。その中でも、特に目立つのが、フランスと韓国それに中国である。3国に共通するのは、他国のアニメーションの放映を制限する保護政策を導入していることと、クリエイターの養成のための高等教育機関の整備、充実である。
 特に、中国は国内のアニメーションやキャラクター産業が成長してないことから、近年は、保護主義政策に傾きがちである。潜在的な巨大市場として日本からの進出も数多く試みられているが、中国政府の基本方針が外国産アニメ・キャラクター抑制と自国作品の優遇である以上、中国側の利益に最大に引き出せるWin-Winの関係が築けるかが中国市場での鍵になるのでないだろうか。